夢幻水滸伝
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第三百八十八話 提督と戦う為にその五
「そのうえでよ」
「インペルさん達との戦にも加わる」
「そうしてもらうわ」
「戦ですか、海の」
「ええ、そしてね」
アレンカールはさらに話した。
「カリブ海を治めてもらうわ」
「キューバ等をですね」
「引き続きね」
「そうですか」
「そう、別に何かを差し出せとか」
そうしたことはというのだ。
「全くね」
「求めへんですね」
「そんなことは言わないわ」
「お金等はですね」
「お金はあるから」
それがどうしてかも話した。
「既にね」
「お給料を貰っていますか」
「棟梁としてね、お家もあって食べるものもあるし」
「それで、ですね」
「何を求めるか」
「そういうことですね」
「そうよ、あんた達が仲間になってくれて」
「アレンカールさんの勢力の下で働けば」
「何も求めへんわ」
他にはというのだ。
「海の男のままでもね」
「構わへんのですね」
「勿論ジュースを飲んでもええし」
そうしてもというのだ。
「音楽や野球を楽しんでもね」
「ええですね」
「休日はビーチでくつろいでもね」
「キューバといえばそれですが」
「そうしてもね」
「ええですね」
「そうよ」
まさにというのだ。
「別にね」
「そうですか」
「あんた達のプライベートには口出ししないし」
「お酒飲んでも海で泳いでも」
「モンスターと戦ってもね」
インファンテの趣味についても話した。
「いいわよ」
「そうですか」
「あとあたし達の勢力になったらお給料もね」
こちらの話もした。
「上がるわよ」
「そうなんですね」
マルタが応えた。
「そちらも」
「そうよ、お給料はね」
「勢力が大きな分だけですね」
「上がるわよ、ちなみにボーナスも出るわ」
こちらの話もした。
「ちなみに星の子のお給料は皆同額よ」
「区別なくですね」
「ここで格差をつけるとね」
そうすると、というのだ。アレンカールは人類社会における待遇の格差がもたらすものについても考えつつ言うのだった。
「対立も生むから」
「お金は大事ですね」
「そういえばです」
アマードも言ってきた、料理はメインになっていて鯨のカツになっている。まるでクッションの様に大きなカツだ、
「日本では漫才師の人達で」
「コンビの喧嘩別れね」
「よくあるお話ですが」
「その元はね」
「ギャラの取り分ですね」
「それで揉めてね」
そうしてというのだ。
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