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金木犀の許嫁

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第六十一話 相手が来てその五

「二人で」
「行きましょう」
「わかりました」
 こう話してだった。
 真昼は今は夜空達と城に行くことにした、そしてだった。
 その城に行くとだ、真昼は笑顔で言った。
「こうしてね」
「忍者の資料を見るとですね」
「ええ」
 佐京に微笑んで言った。
「いいわね」
「そうですよね」
「ロマンがあるわね」
「ロマンですね」
「実際はね」
 忍者のそれはというのだ。
「隠れて逃げてで」
「戦わないで」
「そうだけれどね」
 忍者はというのだ。
「けれどね」
「それでもですね」
「道具とかをね」
「見ていますと」
「ロマンを感じるわ」
 こう言うのだった。
「本当にね」
「よく言われますね」
「そうでしょ」
「闇に生きじゃなくて」
「恰好よくてね」
 それでというのだ。
「本当にね」
「ロマンがありますね」
「ええ」
 そうだというのだ。
「本当にね」
「そうですね」
「だからね」
 真昼はさらに話した。
「今日は来てよかったわ」
「そうよね」
 夜空も言ってきた。
「私もそう思うわ」
「そうよね」
「ええ」
 姉に率直に答えた。
「色々勉強になるわ」
「そうよね」
「歴史の勉強でもあるわね」
「忍者もね」
 真昼はまさにと答えた。
「やっぱりね」
「歴史の中にあるわね」
「そう、だからね」
「ここは歴史資料館でもあるわね」
「そうなるわ」
 夜空にまた答えた。
「ここはね」
「そうよね」
「だから歴史好きの人もね」
「来るのね」
「そうよ。まあ忍者って言っても」 
 あるフィギュアを見て話した、そのフィギュアは蝦蟇に乗り印を結んで煙を出しているまさに漫画の忍者だった。
「こんなことはしないわ」
「児雷也とか天竺徳兵衛とか」
「ああした人達は忍者っていうより」
「妖術使いよね」
「そっちよ」
「そうよね」
「ここでも言うけれど忍者は忍者で」
 そうであってというのだ。 
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