夢幻水滸伝
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第三百八十七話 南米への帰路その十一
「そやからな」
「戦もするな」
「こっちの世界やとな」
「起きてる世界以上にな」
「それでや」
「ほんますぐに戦になるわ」
そうした世界だと話した、そしてだった。
セプルベダもだ、四人に笑って話した。
「その時は拳交えような」
「ああ、遠慮なくな」
「お互い全力でな」
「そうしよな」
「戦の決まりを守って」
「戦は戦う者同士が行って」
そうしてというのだ。
「民は傷付けん」
「略奪棒鋼も行わへん」
「民間施設は攻撃せん」
「そうしたことを守ってな」
「全力で戦おうね」
「そうしてや」
エチェニケ、セプルベダ、ピエトリ、マリアに話した。四人とは起きた世界でもスペイン語で話せるので同じ二年生同士ということもあり親密なのでこの世界でもそうなっている。
「戦が終わったら」
「どっちが勝っても負けても」
「それでもな」
「また仲よくしような」
「そうしよね」
「その時はな、ほな次はホーン岬行こうか」
南米大陸の南端のそこにとだ、そうした話をしながら休憩中の旅行も楽しんだ。そうしたこともあってだった。
一行は帰ってきた、そしてアレンカールと会い正式に彼の勢力に入ったのだった。
四人の話はこれで終わりだった、アレンカールは仲間達と共にその話を最後まで聞いてだった。彼等に笑顔で言った。
「いや、おもろかったわよ」
「そうですか?」
「ええ、まずは南極で何もなくてよかったわ」
こうマリアに述べた。
「ほんまね」
「それは何よりですね」
「ええ、それで今後ね」
アレンカールはさらに話した。
「それが出来る様になったら」
「その時はですね」
「南極に調査隊を置きたいわね」
「定期的にですね」
「ええ、そして空からもね」
そちらからもというのだ。
「調査を行える様にしたいわ」
「そうしてですね」
「南極をよく調べて」
そうしてというのだ。
「そのうえで本当に異変があったら」
「その時はですね」
「即座にね」
まさにというのだ。
「調査して対処出来る様にね」
「しておくことよ」
「そうですね」
アマードもまさにと頷いた。
「それがええですね」
「そう思うわよね」
「お金はかかりますが」
「遠くて過酷な南極に人を常駐させるとなるとね」
「それなりの基地にです」
「設備と物資を置かないと駄目だし」
「それにです」
さらに言うのだった。
「移動や輸送にもです」
「人手とお金がかかるから」
「ですから」
それでというのだ。
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