夢幻水滸伝
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第三百八十七話 南米への帰路その十二
「ほんまにです」
「お金が必要よ」
「しかも技術も」
「ええ、そやけどね」
アレンカールはそれでもとだ、アマードに話した。
「南極は極めて重要な場所よ」
「この世界の大陸の一つです」
「それに海も広いから」
「南氷洋ですね」
「あそこも常に調査してね」
そうしてというのだ。
「異変がないかどうか確認しないと駄目よ」
「そうなんですよね」
アルゲダスも言ってきた。
「あそこも大事です」
「そやからね」
「将来はですね」
「あちらに調査隊を常駐させたいわ」
「そうして調査していきますね」
「研究もね」
南極大陸のあらゆるもののというのだ。
「そうしていきたいわ」
「そうですね」
アルゲダスはアレンカールのその言葉に頷いた。
「将来は」
「是非ね」
「そして今はそれが可能になる様にですね」
「勢力を発展させることよ」
「内政で国力を充実させ」
「技術も向上させてね」
そうしていきというのだ。
「それが可能になる様にするわよ」
「わかりました」
「将来はね。けれどそれはあくまで将来で」
先のことであってというのだ。
「それでね」
「今はですね」
「南米をどうしていくか」
アレンカールはあらためて述べた。
「それが大事よ」
「今南米は二つの勢力に分かれています」
このことはチェチーリアが話した。
「あーし達とインペルさん達です」
「そう、二分されてるわ」
アレンカールもそうだと答えた。
「ほんまにね」
「そうですね」
「それでね」
「これからどないするかですね
「話で収まればええけど」
それでもというのだ。
「そやけどね」
「そうもいきそうにないですね」
「インペルちゃんとしてはやる気ね」
その彼はというのだ。
「一戦交えて」
「そうなのですね」
「それで決着就けないとね」
「収まりがつかないですか」
「この世界はそうした世界だから」
だからだというのだ。
「それでね」
「戦で、ですね」
「白黒つけようってね」
「インペルさんは考えていますね」
「ならあたいも受けて立つわ」
アレンカールは微笑んで言った。
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