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夢幻水滸伝

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第三百八十七話 南米への帰路その十

「こっちの状況は知ってるな」
「アレンカールさんが統一しはったな」
「そうなったわ」
「こっちもやしな」
「ああ、インペルさんを軸にしてな」
 セプルベダはピエトリの今の言葉に即座に答えた。
「ウルグアイのリョサと三人でや」
「一つの勢力になったな」
「そうなったわ」 
 実際にというのだ。
「こっちもな」
「そやな」
「それでな」
 そのうえでというのだ。
「今度成り行き次第でな」
「僕等と戦うな」
「そうなるわ」
 こう言うのだった。
「ほんまに」
「そやな」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「その時はお互いな」
「全力で戦うことになるな」
「ああ、その時は敵同士やな」
「今はこうして仲よくしてるが」
「そうなるな」
「そして戦が終わったら」
 それからことはだ、セスペデスは話した。
「またな」
「今度は味方同士としてな」
「仲よくなるわ」
「ほんまな」
「そや」
 こう話すのだった。
「この世界やとな」
「そうなるわ、その時はまたな」
「宜しくやな」
「そうなるわ、南米も統一が進んでて」
「二つの勢力になってるな」
「中米もまとまってきてな」
 そちらの地域もというのだ。
「変わってきてるな」
「ほんまな」
「何でも変わるな」
「ずっと変わらんことはないわ」
「ほんまそやな」
「中南米も統一されるな」
「これからは」
 そうなっていくことも話した。
「次第にやが」
「そうなっていって」
「統一された勢力の下発展していくな」
「そうなるわ」
「そうなれば」
 エチェニケは言った。
「またちゃうな」
「何かと発展してくな」
「そうなってくな」
「間違いなくな」
「その中で戦は避けられへんか」
 少し遠い目になってだ、マリアは言った。
「難義と言えば難義やな」
「それは仕方ないわ」
 ピエトリが言って来た。
「起きた世界でも戦はあるし」
「こっちの世界でもやな」
「むしろこっちの世界はな」
 ピエトリはこの世界の考えについて話した。
「一旦拳をぶつけ合う」
「それからわかり合う世界やね」
「しかも死んでも寿命やない限り復活出来る」
 このことも話した。
「術や道具でな」
「そやから戦も多いな」
「戦をしてもな」
 それでもというのだ。
「死なへんのやったらな」
「戦のリスクがそれだけ減るからな」
 戦というものの最大の問題点の一つだ、多くの血が流れ人が死ぬ。それによって人材が失われ国力を消耗していくのだ。 
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