新オズのブリキの樵
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第五幕その九
「その人の方が問題だよ、私だって蛙だよ」
「そうですよね」
「だからね」
それでというのです。
「蛙を悪く言われても悲しいし」
「人についてもですね」
「外見で言うとね」
「悲しいですね」
「人間性を見てくれないとね」
こうしたお話をしました、アイドルの娘達についてもお話した中で。そうして皆で中華料理の後でお買いものもしましたが。
樵は中国の服、カラフルな漢服を着て扇子を持ったドロシーを見てにこりとしながらこんなことを言いました。
「アイドルのステージは衣装も大事だね」
「うん、凄くね」
かかしがまさにと答えました。
「大事だよ」
「こうした服を着てもね」
「いいよね」
「ええ、ステージ衣装はかなりあるそうよ」
ドロシーは二人に笑顔で答えました。
「それでね」
「その中でだね」
「こうした服も着るのかな」
「チィイナドレスとかもあるそうよ」
ステージ衣装の中にはです。
「チアガールや巫女さんの服もあるそうだし」
「そうした服に着替えて」
「ステージをやっていくんだね」
「勿論普通のアイドルのステージ衣装も」
そちらもというのです。
「あるのよ」
「そうした服にどんどん着替える」
「数曲ごとにだね」
「その予定よ」
「それは楽しみだね」
「そうだね」
樵もかかしも笑顔で言います、そしてです。
ジョージ達五人も漢服姿のドロシーを見つつ言いました。
「ドロシーさんお奇麗だよね」
「漢服も似合うね」
「普段の青いスカート姿もいいけれど」
「王宮でのドレス姿も」
「けれどこうした服も」
「そう言ってくれて嬉しいわ」
ドロシーは五人に笑顔で応えました。
「私も色々な服好きだしね」
「何かです」
ジョージはドロシーに言いました。
「オズの国ってそれぞれの国の服がありまして」
「ズボンやロングスカートでブーツに長袖の上着で」
カルロスはその服のことをお話しました。
「鈴が一杯付いた三角帽子ですね」
「それで色はそれぞれの国で」
神宝は色のお話をしました。
「オズの君は基本この服ですね」
「私達の服装だと」
恵梨香は自分達の外の現代の洋服を見て言いました。
「違和感あるわね」
「オズの国は文明は進歩しても」
それでもと言うナターシャでした。
「服は変わらないわね」
「所謂民族衣装だね」
樵が言ってきました。
「まさに」
「そうですね」
「オズの国の」
「皆さんそれを着ておられて」
「そうして暮らしていますね」
「どの人達も」
「動きやすくて着心地もいいからね」
樵はそれでと答えました。
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