夢幻水滸伝
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第三百八十七話 南米への帰路その八
「ええな」
「ほなな」
セスベデスも他の仲間達も笑顔で頷いた、そうしてセスペデスのもてなしを受けて今はゆっくりと休むことにした。
艦は当直の者だけを置いて皆外に出たりした、四人はセプルベダのもてなしを受けて観光地も案内されたが。
今はいースター島にいる、この世界でもイースター島にはモアイ像が多くあるがマリアはその象達を見てこんなことを言った。
「口を開いて大きな輪っか出さへんな」
「それ昔のゲームやろ」
冷めた目でだ、セプルベダは突っ込みを入れた。
「それはないわ」
「ないか」
「ああ、それで口開くのを待ってやろ」
「そこに分身置くんや」
「そうしたら口開いた瞬間にぼかんやな」
「モアイ倒せるんや」
「難しいシューティングゲームやな」
セプルベダは今度は笑って言った。
「日本の」
「シリーズになっててな」
「特にMSX版が難しいな」
「アーケード版とな」
「そやったな」
「しかしほんま不思議な象やな」
ピエトリはモアイ像を見つつ心から思って言った。
「そら色々言われるわ」
「何で造ったとかどうやって造ったとかな」
「移動させるにしてもな」
「まあこの世界やと南洋の神霊さん達が造ったな」
「遊びでやな」
「そうした像やが」
「そやけどな」
ピエトリはそれでもと言った。
「デザイン的にもかなりぶっ飛んだ」
「やっぱりな」
「不思議な像やな」
「ほんまな」
「神霊さん達の遊びか」
ピエトリは心から思った。
「考えてみるとな」
「それはそれで不思議やな」
「ほんまな、それでやな」
「今回ここに案内したんや」
セプルベダはピエトリに真面目な顔で話した。
「観光でな」
「僕等に休める乗員や調査隊の者達をやな」
「そうしたんや、当直の者も」
彼等もというのだ。
「明日な」
「案内してくれるな」
「エチェニケもな」
「あいつは今当直やが」
「明日な、術を使えば一瞬で来られる」
移動の術を用いると、というのだ。
「そやからな」
「そこは安心してええな」
「そや」
まさにというのだ。
「そこはな」
「そういうことやな」
「一回見ることや」
「チリに来たら」
「ここもチリやしな」
この国の領土だというのだ。
「上空の浮島達もな」
「そうなってるな」
「それでな」
セプルベダはさらに話した。
「今この辺りの植林を進めてる」
「島と浮島のやな」
「そや、そうしてな」
そのうえでというのだ。
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