夢幻水滸伝
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第三百八十七話 南米への帰路その六
「飲むと塩分も摂ってしまう」
「それでお塩があるからな」
「海水は飲めん」
「多くの種族が塩分で喉が渇いてまう」
「それで飲むのが止まらん様になる」
「そうなると終わりやからな」
だからだというのだ。
「海水は飲めん」
「周りはそればかりでもな」
「そやからな」
エチェニケも話に入ってきた。
「お水は必要でな」
「今回の嵐でも調達したね」
「そや、そしてな」
エチェニケはさらに話した。
「これから南米大陸に向かって」
「チリの方やな」
「それで後は陸地に添って進むわ」
「港に入って休みもして」
「そうしていってな」
それでというのだ。
「ペルーまで戻ろうな」
「そして戻ったら」
「それぞれの国に帰るまでにな」
「アレンカールさんに会おうな」
「そうしよな」
自分達の勢力の棟梁になった彼にというのだ、エチェニケはそうすることまで考えて今語るのだった。
「これから」
「そやね、あの人に会わんとね」
「はじまらんわ」
「これからは」
「幸いやな」
ここでセスペデスはこんなことを言った。
「あの人が棟梁になって」
「確かな人やからな」
「それでな」
エチェニケに話した。
「ほんまな」
「あの人が棟梁になってくれたんならな」
「南米はかなりいけるわ」
「そうなるわ」
「ほんま確かな人がトップにならんとな」
「何でもおかしなるからな」
「起きた世界の中南米はな」
エチェニケに難しい顔になって話した。
「それで苦労してきたしな」
「全体としてな」
「変な政治家が出て」
そうなりというのだ。
「それでな」
「汚職とかしてな」
「国も民もそっちのけの政して」
「私利私欲ばかり貪ってな」
「国が停滞して経済は破綻してきた」
「その歴史があるさかいな」
「トップは大事や」
まさにというのだ。
「常にな」
「その通りやな」
「それでや」
「アレンカールさんが棟梁でよかった」
「戦が強いだけやない」
ピエトリは強い声で話した。
「ほんまな」
「政も出来てはるわ」
マリアは彼のこのことを話した。
「インフラを整えて産業を発展させて」
「治安もよおしてな」
「こっちの世界のブラジルを豊かにしてはる」
「それを見るとな」
「政も南米で一番やろ」
「そうした人やな」
ピエトリもまさにと言った。
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