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夢幻水滸伝

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第三百八十七話 南米への帰路その五

「それでや」
「二次大戦の頃の軍艦で」
「それでな」
「嵐にも強いな」
「そや、他にもな」
 エチェニケはさらに話した。
「空母まであるか」
「単葉機にな」
 セスペデスはこう言い加えた。
「それもあるな」
「そや」
 その通りだというのだ。
「あそこはな」
「凄いもんやな」
「つくづくな」
「そのアメリカともどうするか」
「アレンカールさんは中立条約結んでな」
「暫くは何もなしやが」
 それでもというのだ。
「将来はわからんな」
「そやな」
「先のことはな」 
 こう話しつつ嵐の中でも周りの海を警戒していた、だが幸いだった。
「獣もおらんな」
「モンスターも」
「こうした時に出られると厄介やが」
「出てへんわ」
「それやとな」
「このままいこな」
「そうしよな」 
 こう話してだった。
 艦は嵐の中を進んでいった、そして嵐を越えるとだった。
 その中で降っていた大雨の水を多くの樽に貯めていた、マリアはそれを見て言った。
「嵐は大変やったけど」
「それでもな」
 セスペデスが応えた。
「お水は溜まった」
「それもよおさん」
「お水は作ろうと思えば作れる」
「特に私達はな」
「術で氷を出して溶かせば」
 そうすればというのだ。
「それでお水が調達出来るわ」
「実際そうしてるし」
「お水自体も出せるしな」
「術でな、しかしや」 
 マリアはそれでもと話した。
「やっぱり天然が一番や」
「それで調達するんがな」
「そやから嵐やスコールが起こったら」
「今回みたいな」
「嵐に対しつつな」
「それでお水も調達する」
「そうすることや」
 こう話した。
「それで飲むことや」
「お料理にも使う」
「人はお水がないと死ぬ」 
 ピエトリは言い切った。
「他の生きものもな」
「海水は飲めへん」
 マリアは言い切った。
「それこそ水中でも暮らせる種族でないとな」
「それか道具使わんとな」 
 ピエトリはマリアに話した。
「あかんわ」
「そやな」
「それでや」
 その為にというのだ。
「お水は絶対に必要や」
「何があってもな」
「水中で暮らせる種族でもな」
「海水より真水の方がええからな」
「マーマンや魚人や甲殻人でもな」
「海水はお塩があるからな」
 マリアはこのことを話した。 
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