夢幻水滸伝
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第三百八十七話 南米への帰路その四
「すぐにや」
「固定せんとな」
「全部の大砲をな」
「今終わったわ」
セスペデスが状況を観て言った。
「ちゃんとな」
「そうなったな」
「ああ、ほんまな」
「それでよしや」
「ああ、他のものも固定したしな」
「嵐への対策は出来た」
「ほなな」
それならというのだ。
「これでや」
「安心して進めるわ」
「嵐の中でもな」
「やっぱりな」
マリアは苦い顔で言った、今まさに大雨と暴風の中にいる。
「こうしてや」
「ちゃんとせんとな」
「あかんね、しかし軍艦も」
マリアは困った顔になり話した。
「こうした蒸気船でもな」
「ああ、帆船の形やからな」
エチェニケはそれでと話した。
「どうしてもな」
「左右に大砲があってな」
「艦橋もない」
「そやから」
だからだというのだ。
「こうしたこともせんとあかんね」
「そや、嵐の都度な」
「一次大戦以降の軍艦のタイプやと」
マリアはそれならと話した。
「ドレッドノート以降のな」
「こうしたことせんでええね」
「砲塔で動かすさかいな」
「大砲は」
「あれは画期的な軍艦や」
エチェニケは心から言った。
「ほんまに」
「嵐に対する意味でも」
「船は傷むわ」
「大雨と暴風で」
「そやけどな」
それでもというのだ。
「こうしたこともせんし」
「乗員も艦内におったままで」
「安全や」
「そやね」
「そやからな」
「軍事技術を上げていって」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「ああした軍艦も持たんとな」
「そやな」
ピエトリも言った。
「将来は」
「帆船では限度があるわ」
「戦についても災害についても」
「そやからな」
だからだというのだ。
「ほんまな」
「今後は」
「技術も上げていこうな」
「アレンカールさんと一緒に」
「もうそうした軍艦持ってる勢力もあるわ」
「アメリカもや」
ピエトリはこの勢力の名前を出した。
「既にな」
「そうした軍艦持ってるわ」
「それも普通に」
「あそこが一番進んでる」
技術的にというのだ。
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