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夢幻水滸伝

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第三百八十七話 南米への帰路その二

「こうして羊もあれば」
「山羊もあるしな」
「高山地帯やと多いな」
「それでラマとかもな」
 この生きものもというのだ。
「パカもおるし」
「色々やね」
「げっ歯類かて食べるで」
 セスペデスはこちらもと話した。
「モルモットとかな」
「元々そっち原産やし」
「食べるで」
「そやね。げっ歯類も食べられるし」
 ニュージーランドもマリアも否定しなかった。
「特に兎は美味しいし」
「兎ええな」
 セスペデスは兎の肉についても話した。
「鶏肉みたいな味で」
「それでやね」
「ああ、それでな」
 ニュージーランドのマリアにさらに話した。
「中南米でも食べることあるわ」
「そっちではあまりおらへんやろ」
「こっちの世界でもな」
「それでも家畜化してか」
「ペットにするしな」
「食べもするね」
「そや、それでほんまにな」
 セスペデスはあらためて話した。
「僕は兎も好きやしな」
「食べることもあるな」
「ああ、ただほんま南米の食文化は」
「広いし」
「様々やで」
 それぞれの国や地域によって違うというのだ。
「多彩やで」
「そやね」
「それでな」
 ニュージーランドのマリアにさらに話した。
「そこはわかって欲しいわ。同じ様でな」
「それぞれちゃうね」
「そや、信仰もちゃうし」
 こちらの世界のそれもというのだ。
「西の方はインカの神々で」
「ペルーの方とかは」
「キリスト教はカトリックやけどな」
「インカの神々もいてはって」
「それで東は東でな」
「またちゃう信仰やね」
「そうやしな」
 こうしたこともありというのだ。
「またちゃうで」
「そやね、オーストラリアとニュージーランドよりちゃうね」
「そっちはこっちの世界でも兄弟みたいなもんやな」
 ピエトリはキーウィがたっぷりと入ったサラダを食べつつ応えた、レタスにトマトにセロリ、そこにキーウィが入っていてドレッシングがかけられている。
「ほんまに」
「それでターリャさん達と一緒にやっていってるわ」
「あとダーガーともやな」
「そや、いつも一緒にやってるで」
 ニュージーランドのマリアは笑って話した。
「仲ような」
「そうしてるな」
「そやで、けど実は」
 ニュージーランドのマリアは笑ったままこんなことも言った。
「距離は離れてるで」
「ニュージーランドとオーストラリアはな」
「海を隔ててすぐやなくて」
「結構以上に離れてるな」
「南北の島はほぼ孤島やで」
 ニュージランドを形成する二つの島である、この世界では周辺に浮島も結構な数が存在していて人も羊もいる。 
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