夢幻水滸伝
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第三百八十六話 南極調査その十
「獣やモンスターもおる」
「それでやな」
「大陸の次はな」
「海も調査するな」
「そうしよな、大陸で随分時間をかけてるが」
そうして調査をしているがというのだ。
「まだな」
「海もやな」
「調査するんや」
「これからやな」
「そや、これからな」
「ほなな」
「こうした時は」
マリアは考える顔になり言った。
「生きものの神具があったらな」
「便利やったな」
エチェニケが応えた。
「そやったな」
「そやな」
「もう一つの目や耳になってな」
「それが出来たけど」
「僕等そうした神具持ってへんし」
「仕方ないわ」
ないならというのだ。
「私達は」
「そやな」
「艦で地道にやってくしかないわ」
セスペデスはこの現実を話した。
「ここはな」
「そやね」
マリアはセスペデスのその言葉に頷いた。
「結局は」
「ああ、出来る限りのことをしてな」
「出来へんことは諦める」
「そうしてな」
「今回も調べてくな」
「そうしよな」
調査隊は海も調査することになった、実際に大陸の調査が終わると海のそちらに入った。その調査はというと。
「別にな」
「これといってないな」
セスペデスはピエトリに共に海を見回しつつ話した、甲板から見える海は氷と沈んだ色をそこに見せている。
「おかしなことは」
「ペンギンはおるけどな」
丁度艦の傍で群れで泳いでいる。
「他はな」
「おらへんな」
「まあな」
ピエトリはここでこんなことを言った。
「海の中を調べてもな」
「術や道具使って中に入ってな」
「そうしてもな」
「中はわかりにくいな」
「海中の調査はな」
それはというと。
「中々な」
「難しいな」
「そや、それでな」
そうであるからだというのだ。
「今回はな」
「海中の調査はな」
「難しいわ」
「やれるだけやってるけどな」
「ダイバーもな」
この者達もというのだ。
「結構な技術必要でな」
「今はな」
「南米にはないわ」
この世界のというのだ。
「残念やが」
「ほんまにな」
「それでダイバーを送っても」
その海中にというのだ。
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