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夢幻水滸伝

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第三百八十六話 南極調査その九

「ドレッドノートみたいな」
「ああした頑丈な艦やないとな」
「今の南米から南極への航路は無理や」
「ほんまな」
「それでや」
 その為にというのだ。
「今回はニュージーランド経由やが」
「ニュージーランドに一時戻ってもな」
「調査は続けんとな」
「ほんまな」 
 こうした話をした、地下世界へのホールを観つつ。
 一行はもう一度ホールとその周辺を調べたがやはり何もなかった、試しに空を飛びホールに飛び込んでも何も問題はなく地下世界を行き来出来た。
 それで何もなくだ、四人はそれぞれの調査隊を率いて南極をさらに調査し。
 異常と言えるものを発見した、その発見は。
「南東部の獣やモンスターが多いな」
「それ位やな」
「異変と言えば異変やが」
「それ位やね」
 四人で艦内で話した、エチェニケもピエトリもセスペデスもマリアも言う。
「異変と言えば異変でも」
「別にな」
「とんでもないってことでもないな」
「世界に影響することでもないわ」
「自然では時折あって」
 マリアはそれでと話した。
「はっきり言って獣やモンスター同士で争ってるさかい」
「数はすぐに落ち着くわ」
 エチェニケが答えた。
「争って食い合って」
「それで落ち着くね」
「もうな」
 それこそというのだ。
「何でもないわ」
「私達がすることやないね」
「そや」
 まさにとだ、エチェニケは言った。
「別に」
「ほな放っておくか」
「あそこはな。ただ」
 ここでエチェニケは真剣な顔でこうも言った。
「大陸の異変はそれ位でも」
「海やな」
 セプルベダが言ってきた。
「南氷洋やな」
「そや、大陸の周りの海や」
「そっちも調査せんとな」
「南氷洋は七太洋の一つでな」
 エチェニケはその南氷洋の話をした。
「広くてな」
「重要な海の一つやな」
「それでその南氷洋に異変があったらな」
 それならというのだ。
「問題や」
「そやな」
「そやからな」
「大陸は問題なくても」
「海の方もな」
「調査せんとあかんな」
「そや」
 まさにというのだ。
「これからはな」
「海も調べるか」
「艦に乗ってな、こっちは比較的安全でな」
「艦に乗ってる分な」
 ピエトリが言ってきた。
「こっちの乗員はベテラン揃いでな」
「操艦も出来てるし」
「南氷洋の荒れた海も大丈夫や」
「そや」
 まさにというのだ。
「その通りや、しかしな」
「それでもやな」
「荒れてるし」
 そうした海でというのだ。 
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