新オズのブリキの樵
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第四幕その十二
「そんなものだから」
「今の技術も」
「そんなものでこの世の全てを語れるか」
「そんな筈がないですね」
「そうだよ、未来の技術もそうで」
そうであってというのです。
「未確認動物についてもね」
「同じですね」
「全てを語れないよ、生物学の常識だって」
そう言われているものもというのです。
「後で覆ることなんてね」
「普通ですね」
「そうしたものだからね」
「よく調べることですね」
「最初から無理と言ってね」
そうしてというのです。
「個々でも子供の夢を壊したとか得意になっていたら」
「本当に馬鹿ですよね」
「そんな人って」
「未確認動物についても」
「まずじっくり調べる」
「そのことが大事ですね」
「実際によく調べてね」
その結果とです、かかしはジョージ達五人にも答えました。
「恐竜じゃなかったにしても」
「頭から否定しないで」
「まずは調べる」
「実際にいるのか」
「そしてどんな生きものか」
「否定しないでやっていくことですね」
「そうだよ、だからね」
それでというのです。
「最初から否定しないことだよ」
「何かネッシーは色々言われていますけれど」
「あの湖では大きな生きものはいつもいられないって」
「有名な写真は実は偽物で」
「流木の診間違えばかりだって」
「サーカス団が立ち寄った時にいた生きものの見間違いとか」
「そうしたことを調べることもだよ」
まさにというのです。
「学問だよ、ムシノスケ教授もだよ」
「あの人もですね」
「そう言っておられますね」
「まず否定は駄目だよ」
「よく調べることだと」
「それが学問だって」
「そうだよ、実際にね」
それこそというのです。
「最初から否定して何を学ぶのか」
「全くだよ、最初から否定したらね」
樵も言います。
「学問はね」
「そこで止まるね」
「進歩しないよ」
「実際に未来の技術を否定している人が進歩しているか」
「それはね」
それこそというのです。
「どう見てもだよ」
「進歩していないね」
「あれは無理これは無理とね」
「漫画やアニメの技術を否定して」
「子供の夢を壊したと一人悦に入っているだけで」
「誰の役にも全く立っていなくて」
「世の中に何一つ貢献していなくて」
そうであってというのです。
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