ハッピークローバー
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第百六十四話 文化祭でもカレーその十五
「塗る洗剤あるのよ」
「そうなんだ」
「それをルーが付いた部分に塗って」
そうしてというのだ。
「洗濯したらね」
「落ちるんだ」
「カレールーは落ちにくいけれど」
「特に白い服だとね」
「目立つわね」
「それが困るけれど」
「けれどね」
「そうした洗剤を使ったらいいんだ」
「そうなの」
こう古田に話した。
「そう聞いたら」
「そんな洗剤もあるんだね」
「そう、だからカレーうどんをね」
カレーを使った料理の中でも特に汁が飛ぶものだ。
「食べても大丈夫よ」
「いいものがあるね」
「海自さんとかね」
「ああ、制服白いから」
古田もそのことはすぐにわかった。
「だからだね」
「夏はね」
「それで使ってるんだ」
「そうみたいよ」
「白い服だと汚れが目立って」
「特にカレールーはね」
「付くと大変だけれど」
「それも何とかなるんだ」
「そうなのよ」
「いいこと聞いたよ」
理虹に笑顔で応えた。
「じゃあそうした洗剤買うね」
「そうしてね、私もね」
理虹自身もというのだ。
「今度買うし」
「理虹ちゃんもだね」
「そうするから」
だからだというのだ。
「今度ね」
「便利だから」
「カレーだけじゃないでしょ」
理虹はさらに言った。
「調味料だとね」
「ああ、お醤油とかおソースとか」
「どうしてもね」
「服に付くとね」
「中々落ちないから」
その汚れがというのだ。
「お母さんお姉ちゃんもそういうのあるならってね」
「言ってなんだ」
「それでね」
そのうえでというのだ。
「今度ね」
「買うことになったんだ」
「だからね」
それでというのだ。
「本当にね」
「今度買って」
「それでね」
「使うんだね」
「そうするわ、白い服はね」
「汚れが目立つ」
「どうしてもね」
そうなるからだというのだ。
「そうした洗剤が必要よ」
「世の中いいものがあるね」
「けれど知らなかったわよね」
「うん」
古田はその通りだと答えた。
ページ上へ戻る