| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ハッピークローバー

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第百六十四話 文化祭でもカレーその十四

「僕にはわからないよ」
「いいところなんてね」
「本当にないよね」
「絶対に産まれたくないし」
 理虹は強い声で言い切った。
「行きたくもないわ」
「そうだよね」
「何があってもね」 
 それこそというのだ。
「行きたくないわ」
「そう思うのが普通だよ」
「本当にね」
「薩摩芋を栽培させただけでも凄いよ」
「全くよね」
「それだけお芋は凄いものだよ」
「ジャガイモもね」
 理虹はまたこちらの芋の話をした。
「そうよね」
「そうだよ、ジャガイモも食べよう」
「カレーを食べる時もね」
「有り難い食べものだから」
 痩せた土地でもよく採れるからだというのだ、兎角ジャガイモはこのことが大きなことであるのだ。
「そうしよう」
「そうね、それで他のお野菜もね」
「食べないとね」
「カレーを食べても」
「何時でもね」
「残さず食べる」
「そうしようね」 
 こうした話を笑顔でしてだった。
 二人でカレーを食べていった、そしてそれが終わるとだ。
 理虹は笑顔でだ、一緒に帰路についた古田に言った。
「お腹一杯よ」
「僕もだよ」
 古田も笑顔で応えた。
「もうね」
「お腹一杯ね」
「そうなったよ」
 実際にというのだ。
「嬉しいことにね」
「そうよね」
「これでね」 
 古田はさらに言った。
「午後も頑張れるよ」
「私もよ」
「まずは食べないとね」
 名にはともあれという口調での言葉だった。
「だからね」
「それでよね」
「お昼を食べたけれど」
「よかったわね」
「カレーがね」
「こうした時にもカレーよね」
「つくづく思うね」
 理虹に笑顔で話した。
「お握りとかね」
「カレーよね」
「カレーは炊き出しでもよく作られるし」
 被災した時等にだ。
「いい食べものだよ」
「栄養もあるしあったまるし」
「とてもいいよ、服に付いたら困るけれどね」
「ルーがね」
「そうなったら」
 その時はというと。
「洗濯困るけれど」
「その時もね」
 理虹はここでかな恵に言われたことを話した。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧