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夢幻水滸伝

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第三百八十六話 南極調査その七

「若しかして」
「その可能性あるで」
 強い酒を飲みつつだ、マリアは二人に言った。
「そうなったらな」
「地下世界への行き来に支障が出るな」
「そやからな」
 ピエトリに話した。
「それはそれでな」
「問題やし」
「どうすべきか考えなあかん」
「ホールに異変があっても」
 そうであってもというのだ。
「何とかせなあかんし」
「そちらも調査せんとね」
「あかんな」
「兎に角どんな異変でも見逃さへん」
 エチェニケは言った。
「それが大事や」
「そやな」
「ほな四人でな」
「調べていこうな」
 四人で頷き合った、そうして調査をしていった。確かに南極の環境は過酷なものであったがホールを見てもだった。
「特にな」
「おかしないな」
「別にな」
「聞いてる通りやな」 
 四人で南極点のホールを見て話した。
「大きさもな」
「それで外見も」
「別にな」
「おかしくないな」
 観察しつつ話す、そしてセスペデスはこんなことを言った。
「それが可能やったらな」
「どないするんや?」
「ああ、空からな」
 エチェニケに話した。
「南極を見て回りたいな」
「ああ、空から見られたらな」
 実際にとだ、エチェニケも頷いた。
「かなりな」
「わかるな」
「陸地にいて調査するよりもな」
「上から見るとな」
「広く見られるしな」
「そや、上から見るとまさにな」
「魔から見るよりずっとわかる」
 セスペデスに述べた。
「ほんまな」
「それでや」
「空から見たいな」
「出来たらな」
「そやな、しかし南極やからな」
 南極の自然を考えて話した。
「かなり難しいで」
「今の僕等の技術では無理や」
 ピエトリは残念な顔で述べた。
「ほんまな」
「そやね」  
 マリアもその通りだと述べた。
「そうしたいにしても」
「飛行船もまだないし」
「その飛行船で行くとか」
「無茶や」
「吹雪にやられるわ」
「空にも獣やモンスターおるしな」
 この世界の南極ではそうであるのだ。 
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