夢幻水滸伝
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第三百八十六話 南極調査その六
「ほんまな」
「何もなしやな」
「おかしなことはな」
これがというのだ。
「なしや」
「今のところやけどな」
セスペデスは鍋の中の鶏肉を食べて述べた、艦内でも厚着で寒さを凌いでいる。
「何もなしやな」
「ああ、今回何もないとな」
エチェニケはセスペデスにそれならと話した。
「それでな」
「よしやな」
「そや」
そうであってこそというのだ。
「ほんまな」
「そうなるな」
「そやけどな」
それでもというのだった。
「あくまでな」
「油断せんで」
「そや、調査していく」
「南極全土をやな」
「そうしてな」
そのうえでというのだ。
「じっくりと調査して」
「何かあったらやな」
「その異変を調べるんや」
「そうするな」
「そや、そうしていこな」
「ほなな」
こう話してそうしてだった。
エチェニケは仲間達にだ、真剣な顔で話した。
「そもそも南極の調査はな」
「常にしたいね」
マリアが応えた。
「出来たら」
「ああ、一つの大陸でな」
「色々な生きものもおるしな」
「自然全体についてな」
「調査が必要やからね」
「調査チームを常設して」
沖縄にというのだ。
「そしてや」
「常に調査したいな」
「起きた世界の今みたいにな」
「そうしたいな」
「ああ、今は無理やけどな」
「将来はそうしたいな」
是非にというのだった。
「ほんま」
「そやね、そして」
そのうえでというのだ。
「色々わかりたいね」
「南極についてな」
「そやね」
「それで異変についてやけどな」
ピエトリはこちらの話をした。
「一口にそう言うても色々やな」
「それな、獣やモンスターの大量発生もあったらな」
セスペデスが応えた、四人で鍋を囲みながら話していて酒も飲んでおりそうして身体を温めている。
「とんでもない吹雪とかもあるわ」
「色々やな」
「津波とかな」
「あとここにもな」
ピエトリはさらに話した。
「地下世界へのホールがあるな」
「北極点にもあってな」
「南極点にあるわ」
「チベットやブータンにもあってな」
「そうなってるわ」
「ホールに何かあったか」
セスペデスは考える顔になって言った。
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