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夢幻水滸伝

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第三百八十六話 南極調査その五

 一行は調査していった、その中でセスペデスは夜にテントを設けそこで部下の将兵達に対して温めた鍋を囲みつつ話した。
「調査は順調やが」
「油断出来ませんね」
「ここはまさに地獄です」
「恐ろしい環境です」
「一瞬の油断が命取りになります」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「今もな」
「これから寝ますが」
「テントの周りにはケモノヤモンスターを寄せない結界を張っています」
「そのうえで犬達も寝かしています」
「若し犬達が吠えたらな」 
 その時はというのだ。
「起きるし僕もな」
「気配を察して下さいますね」
「獣やモンスターの」
「そして自然の危機も」
「星の方の能力で」
「レベル、それにステータスや特技が高いと」
 それならとだ、彼は将兵達に話した。
「やっぱりな」
「その分五感が鋭くなっていますね」
「第六感も」
「そうなっていますね」
「そうなってるわ、そしてどうも」
 鍋の中のトマトを取って食べつつ話した。
「第七感もあるな」
「第七感ですか」
「それも備えておられますか」
「星の方は」
「レベルが高まるとな」 
 そうなればというのだ。
「六つの感覚に加えてな」
「第七感ですか」
「そう言われるものも備えますか」
「そうなりますか」
「そやからな」 
 それでというのだ。
「ここはな」
「是非ですね」
「その七つ目の感覚も用いられて」
「そのうえで周りに気を張られ」
「危機を察して下さいますね」
「そうするわ、そしてな」
 そのうえでというのだ。
「ことを進めるで」
「わかりました」
「それはです」
「宜しくお願いします」
「寝ている間も」
「熟睡しても働く感覚はあって」
 そうしてというのだ。
「第六感もでな」
「その第七感もですね」
「働いてくれますね」
「そうしますね」
「そや、用いますね」
「そうしてくわ」
 こう言ってだった。
 セスペデスも他の三人も実際にその感覚も用いて寝ている間も周囲を警戒していた、自然に対しても。そうしてだった。
 調査を進めていった、そして四人で艦に戻って途中経過を話したが。
「今のところは別にな」
「異常なしやね」
 マリアはエチェニケに話した、四人で艦内の会議室に入って話をしている。将兵達も今は艦内で給養を摂っており犬達もだ。
「特に」
「そやな、南極点も行ったが」
 エチェニケに話した。
「しかしな」
「それでもやね」
「異常なしやった」
「地図にないダンジョンがあったりとか」
「遺跡が急に出たりな」
「自然で異変があったりとんでもないモンスターが出たり」
「一切なしや」
「そやな」
「これといて」
 これがというのだ。 
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