夢幻水滸伝
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第三百八十六話 南極調査その四
「調査を」
「それぞれの犬橇に乗って率いてな」
「そのうえでな」
「南極中を旅するで。南極の地図は持ったな」
「兵士一人一人までな」
エチェニケはセスペデスに答えた。
「持ってる、あと連絡用の貝殻もな」
「持ってるな」
「それで危うくなったらな」
「移動の術でな」
「一旦艦まで戻るな」
「そうもしてな」
そのうえでというのだ。
「調査していこうな」
「今からな」
「四人で回っていって」
マリアも言ってきた。
「順番で艦で休養も摂るね」
「そうもするんや」
「腰を据えてやるんやね」
「調査をな、しかし地図があって」
南極のそれがとだ、エチェニケはこのことについても話した。
「ほんまよかったな」
「誰かが作ってくれてたな」
「既にな」
「地図があるとないので大違いや」
マリアは微笑んで話した。
「ほんまな」
「その通りやな」
「この世界は一旦殆ど海に沈んだらしいが」
「その前に色々あったみたいやな」
「それでな」
その為にというのだ。
「南極の地図もある」
「それでやね」
「その地図を見ながらな」
マリアに話した。
「そうしてや」
「先に進むで」
「そうしてくな」
「まず焦らん」
エチェニケはこのことを強調した。
「そして無理もせん、慎重かつ確実にな」
「調査してくんやね」
「場所が場所や」
強い声で述べた。
「南極やからな」
「過酷極まる場所やな」
「そやからな」
「焦ったりしたらあかんね」
「そや、人出は揃えてるしものもあるし中継基地もある」
「ニュージーランドにな」
「そやから焦ったりせんで」
そうしてというのだ。
「調査してくで」
「そうするな」
「皆でな、ほなやろうな」
「南極点も行くな」
ピエトリはそうすることも問うた。
「調査に」
「そや、南極の出来る限りの場所をな」
「調査するな」
「そうするで」
エチェニケはまさにと話した。
「四つに分けて」
「そうしてな」
こう話してそうしてだった。
四人はそれぞれの部隊を率いて犬橇に乗って調査を開始した、犬達はよく働き南極を調査していった。
予想された通り自然は過酷だった、極寒の地にブリザードが吹き荒れ獣やモンスター達もいる、その自然を乗り越えつつだ。
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