新オズのブリキの樵
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第四幕その三
「何処までもである」
「そうだよ、未来の技術はわからないから」
「夢があるである」
「果たしてどんなものが出来るか」
「生み出していくといいである」
「そうだよ、魔法使いさんも」
この人もというのです。
「日本生まれの漫画家さんとお話してね」
「道具を生み出したであるか」
「ヒントを得てね、今は無理な技術でも」
「努力すればであるな」
「出来るよ、だから無理だ出来ないとか」
ここでもこのお話をするのでした。
「今の技術で否定してもね」
「愚の極みである」
「そうだよ、だからね」
それでというのです。
「魔法使いさんもだよ」
「沢山の道具を生み出しているであるな」
「そうなんだ」
まさにというのです。
「努力してね」
「立派である、科学も魔法もである」
「どちらも進歩するよ」
樵はさらに言いました。
「漫画やアニメや小説で未来の凄い技術を見れば」
そうすればというのです。
「もうね」
「それがどう実現出来るかであるな」
「考えてね」
「努力することであるな」
「そうすればその技術が実現出来なくても」
「何かが出来るである」
「出来ない、無理とね」
その様にです。
「今の技術や知識であれこれ言ってもね」
「無駄の極みである」
「その通りだよ」
「若しそんなことで必死になってである」
伍長は断言しました。
「夢を壊したとか得意になっているとである」
「小さいね」
ラベンダーグマは一言で言い捨てました。
「何とまあつまらなく下らない行いか」
「そうであるな」
「うん、何も生み出さないでね」
「そして夢を壊すことにもである」
「ならないよ」
「そんな輩はその未来の技術にである」
「夢を持つ人達が生み出したね」
そうしたというのです。
「それに鼻で笑われてだよ」
「終わりである」
「そんな人生送る人はオズの国にいないし」
「外の世界でもあるな」
「若しいたとしても」
そうであってもというのです。
「科学を根拠にしていてもね」
「そんな非科学的な人はいないね」
王様も言いました。
「だって科学は進歩するもので」
「今の科学は絶対じゃないよ」
かかしが応えました。
「もうそれはね」
「科学を知っているとね」
「誰でもわかるものでね」
「言うまでもないからね」
「だからね」
それでというのです。
「これ以上はないまでにだよ」
「非科学的だね」
「そうだよ、科学を何もわかっていない」
「科学を語りながら」
「そんな行いだよ」
「その通りだよ」
王様もまさにと頷きました。
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