新オズのブリキの樵
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第四幕その一
第四幕 ラベンダー熊達の参加
樵はかかしとジョージ達五人と共にコンサートの開催地の候補地の一つの中に入りました、そこはといいますと。
「森の中ですね」
「クマセンターの」
「ここにこんな立派なサッカー場があるなんて」
「思いませんでした」
「これまた凄いですね」
「このサッカー場はクマセンターのものなんだ」
樵はグラウンドの中を巡りつつ五人の子供達に答えました。
「だからぬいぐるみの熊達とこの森にいる皆がね」
「使われていますか」
「そうなんですね」
「ここはそうした場所ですね」
「この森の皆がサッカーを楽しむ」
「オズの国でもサッカーが行われていて」
「そうだよ、この森の人達はサッカーが好きでね」
そうであってというのです。
「他には形を変えてアメフトやラグビーや野球も出来るよ」
「そうしたスポーツも出来ますか」
「形を変えて」
「そうなんですね」
「野球も出来るんですね」
「こちらでは」
「そうなんだ」
まさにというのです。
「ボタン一つでサッカー場から野球場に変わるんだよ」
「しかもドームにもなれるよ」
かかしはこのことを言いました。
「このグラウンドはね」
「開閉式ですね」
ジョージはかかしのお話を聞いて言いました。
「それは凄いですね」
「ドームっていいですよね」
恵梨香はにこりと笑って言いました。
「どんなお天気でもスポーツが出来て」
「しかも気温が調整出来ますから」
神宝も言います。
「本当にいいですね」
「オズの国も雨が降る時ありますしね、雪だって」
カルロスはお天気のお話をしました。
「そうした時はドームだといいですね」
「気温はその地域ごとで変わらないですが」
ナターシャはそれでもと言いました。
「ドームだとそこで一番スポーツしやすい気温に調整出来ますしね」
「だからね」
それでと言うかかしでした。
「このグラウンドもだよ」
「ドームなんですね」
「開閉式の」
「雨の時でも出来る」
「それも快適に」
「そうした場所ですね」
「凄くいいサッカー場なんだ」
かかしは笑顔でお話しました。
「だからコンサートを開くにもいいんだ」
「コンサートを開くとは」
見ればクマ伍長もいます、伍長はそのお話を聞いて言いました。
「これまた面白いことだ」
「君もそう思うね」
「私もアイドルが好きであり」
樵にそれでと答えます。
「歌も踊りもだよ」
「好きだね」
「私はこのサッカー場の管理責任者でもあるが」
「コンサートを開いてもいいね」
「開催地になれば」
その時はというのです。
「大賛成である」
「そう言ってくれるんだね」
「うむ、しかしである」
伍長はこうも言いました。
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