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るーみっくキャラオールスター対大谷翔平選手

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第九話 体育館でのレクレーションその十五

「いいよね」
「信用出来ないわね」
 後ろから魂子が言ってきた。
「あんたがすることだから」
「親なのに信じないんだ」
「親だから信じないのよ」
「それは困るなあ」
「既に言葉に真剣さがないしね」
「実際この返事にも本気さがないからな」
 りんねも冷めた目で述べる。
「信用出来ねえな」
「そうなのよね」
「この親父についてはな」
「子供の頃からだしね」
「石を投げれば糞親父じゃねえのか?」
 乱馬は本気で思った。
「どうしようもねえな」
「そこにはわしも含まれているのか」
「当たり前だろ」
 今先程まで喧嘩をしていて引き分けに終わった父に言った、見れば彼も玄馬も結構傷を負っている。
「今まで何してきたんだよ」
「実際早乙女君酷いからね」
 早雲が見てもだ。
「父親として」
「そうなのよね」
「どう見てもね」
 かすみもなびきも言った。
「おじさんってね」
「父親としてはね」
「うちのお父さんも何かとあるけれど」
「ちゃんと私達のこと考えてくれてるから」
「変な修行もさせないし」
「ずっといいわよね」
「そうだよ、おじさんは糞親父じゃねえよ」 
 乱馬もこう言う。
「糞親父ってうちとかりんねのところとか竜之介のところだよ」
「あと僕達もか」
「そうですわね」
 九能と小太刀には心当たりがあった。
「お父様も大概ですし」
「校長としてもな」
「そう考えるとシャンプーの親父さんはましだ」
「そうあるな」
 シャンプーとムースはシャンプーの父の話をした。
「気付いたら中国に帰っていたあるが」
「こうした親父さんではないだ」
「うちは方向音痴だけれどな」
「こんなことないわよね」
 あかりは良牙に問うた。
「そうよね」
「ああ、全く違う」
「うちのお父ちゃんどないな人やったか」
「何か影が薄くない?」
 小夏は右京に応えた。
「どうも」
「そやねんな」
「何か色々な家庭あるな」
 テンは仲間達の会話を聞いて思った。
「うちはお父ちゃん身体弱いけどまともな人やからええな」
「ジャリテン、お前玄馬さんが父親だったらどうだ」
 あたるは彼を腕を組んで醒めた目になりつつテンを問うた、見ればここでまた親子喧嘩に入っている。
「一体な」
「絶対いらんわ」
 これがテンの返答だった。
「ほんまな」
「そう思うな」
「ああ、最悪やないか」
 玄馬はというのだ。
「浜茶屋の親父も面堂の親父もな」
「鯖人さんもやな」
「誰も絶対お父ちゃんに欲しくないわ」
「俺もだ、父さんでよかった」 
 あたるは自分の父の話もした。
「もっと言うと母さんでな」
「そやな、親って大事やな」
「糞親父がいないだけでな」
「ほんまやな」
 こうした話をしながら今は体育館でレクレーションに興じた、そして試合前の最後の楽しみに向かうのだった。


第九話   完


                   2025・1・8 
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