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金木犀の許嫁

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第五十八話 真昼のお見合いその八

「それでね」
「批判精神ね」
「実は頭使わないでね」
「出来るのね」
「そう、屁理屈を言ったら」
 それでというのだ。
「出来上がるから」
「いいのね」
「そうよ」 
 こう夜空に話した。
「その実はね」
「簡単で」
「駄目出しもその類だし」
「批判ね」
「批判とか駄目出しとか否定って違いが分かる自分偉いともね」 
 その様にというのだ。
「錯覚するし」
「錯覚ね」
「けれど自分はそう思い込むから」
 だからだというのだ。
「やる人はね」
「やるのね」
「そうよ」
「そんなものね」
「相手をしっかり見て何処がいいか何処が悪いか」
 真昼は夜空に話した。
「しっかりとそうするならね」
「いいわよね」
「そう、けれどね」
 それでもというのだ。
「本当に駄目出しの為の駄目出しはね」
「する人は嫌よね」
「私嫌いだから」
 真昼ははっきりと言い切った。
「もうそうした人は相手にしないで」
「しっかりした人の言葉を聞くことよね」
「そうよ」
 まさにというのだ。
「そうすることよ」
「駄目出しばかりだとね」
「何にもならないわ」
「楽だし」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「それだけの人はね」
「相手にしない」
「そうよ、ちゃんとね」
「見て何処がいいか悪いか」
「それを言う人はよくて」
「聞くことね」
「お話をね」
 是非にと言うのだった。
「そうするのよ」
「それじゃあ」
「そう、本当に駄目出しとか否定はね」
「文句も」
「楽なのよ」
「言いがかりよね」
「言いがかりなんてね」
 それこそというのだ。
「言おうと言えばね」
「何とでも言えるわね」
「そう、本当にね」
 だからだというのだ。
「あら捜しをすればね」
「言えるものね」
「最悪何でも反対で」
 そのスタンスでというのだ。
「言ってもね」
「いいのね」
「そうだしね」
「何でも反対ね」
「そう、言えばね」
 夜空に対して話した。 
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