るーみっくキャラオールスター対大谷翔平選手
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第九話 体育館でのレクレーションその四
「いつも女の子に言い寄られて」
「もうそれもないだろ」
「前はそうだったでしょ」
「昔のことだろ」
「それでもそうだったでしょ」
「それは誤解だって言ってるだろ」
ここでも言い合う二人だった、だが周りはそんな二人の温かい目を向けていた。そして飛鳥とバトミントンを終えた面堂は。
飛麿にだ、こう言った。
「飛鳥さんだが」
「相変わらずだな」
「バトミントンをしているとは思えなかった」
真顔での言葉だった。
「どうもな」
「戦争か」
「それをしている様だった」
「飛鳥はな」
兄として言った。
「まだ加減がわかっていない」
「そうだな」
「性格はあの通りだが」
いたいけな少女だというのだ。
「しかしだ」
「それでもだな」
「あの通りだ」
力加減はというのだ。
「まだだ」
「そうだな、しかしだ」
ここでだ、面堂はこうも言った。
「飛鳥さんの力でも大谷選手には勝てないな」
「大谷選手はパワーも凄まじいからな」
「パワーヒッターだ」
大谷翔平、彼はというのだ。
「素晴らしいまでの」
「ただ打つだけじゃなくな」
「物凄いですよね」
飛鳥も言った。
「あのパワーは」
「驚異的だ」
飛麿は妹に答えた。
「メジャーで五十本以上だからな」
「一シーズンで」
「そうは出来ない」
「私もです」
飛鳥は自分のパワーのことを考えつつ話した。
「あそこまではとても」
「無理か」
「絶対に」
「ありとあらゆる能力が高過ぎますね」
二階堂は笑って話した。
「最早」
「それを言うとじゃ」
五代の祖母が言った。
「わしはこの歳になるがな」
「あそこまでの人は見たことがないですか」
「うむ、ない」
そうだというのだ。
「とてもな」
「やっぱりそうですね」
「日本にプロ野球が出来て随分経つ」
「阪神も九十年ですし」
「その間じゃ」
「あそこまでの人は出なかったですね」
「そうであった、しかもな」
五代の祖母はさらに話した。
「メジャーでもじゃ」
「いないですよえん」
「調べたところな」
「はい、いません」
その通りだとだ、架印が答えた。
「冥界には元メジャーリーガーの人もいますが」
「レジェンドのな」
「しかしです」
それでもというのだ。
「あそこまでの人はです」
「そうであるな」
「ベーブ=ルースですら」
野球の神様と言われたこの人物すらというのだ。
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