夢幻水滸伝
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第三百八十五話 自然にも目を向けてその五
「アレンカールさん達にしても」
「そうですね」
「日本やとお城に入る人多いけど」
「紫様は御所だとか」
「それでも暮らし自体は質素やね、というか権力持って酒池肉林に溺れるとか」
爺さんにそうした行いについて述べた。
「あたいも他の人も程度が低いって思うわ」
「そうですか」
「世界を救うことが」
「大事ですか」
「そう思って」
それでというのだ。
「やってるし」
「私利私欲はですか」
「今で充分で」
「そうした贅沢はですね」
「せんでええわ」
「そうお考えですね」
「お酒も飲めるし」
今は飲んでいないがそちらの話もした、ファラにしても酒好きであり夜はワイン等をかなり飲んでいる。
「それでやで」
「充分で」
「ええで」
こう言って暮らしは今のままでいいとしてだった。
ファラはキトを拠点として勢力を治めていった、その中で占いも行いそれを道標にして政策を決定し勢力も拡大していった。
そして国の統一も進めていき。
「ガラパゴス諸島ですか」
「あちらにもですか」
「勢力を拡大され」
「領土にしますか」
「そうするで」
官吏達に会議室で話した。
「あそこは今は殆ど人おらへんけど」
「領土にされて」
「そうされてですか」
「そしてですか」
「治められますか」
「そうするで、そしてな」
そのうえでとだ、ファラはさらに話した。
「あそこの環境を守るわ」
「そういえば」
官吏の一人がファラの言葉を受けて言った。
「ガラパゴス諸島は独自の生態系を持っていますね」
「そやね」
「あの島にしか見られない様な」
「実はあたい達が起きた世界でもそうで」
ファラはそれでと話した。
「こっちの世界でもやで」
「そうなのですね」
「それでな、環境保護も政やし」
「ガラパゴス諸島の環境もですか」
「守るで」
そうするというのだ。
「しっかりとな」
「そうされるのですね」
「そしてな」
ファラは話を続けた。
「周辺の浮島もな」
「勢力に加えられて」
「幾つかあるけど」
ガラパゴス諸島上空とその周辺の空にはというのだ。
「そっちもやで」
「環境を保護されますね」
「そうするで」
「そうですか」
「本土の環境も守って」
「諸島と浮島達もですね」
「守るで」
「そうしていかれますね」
「しっかりとな」
こう言って実際にだった。
ファラは諸島の環境を守る政策を導入していった、浮島達もそうしていきそこにいるイグアナやゾウガメ達を保護もしたが。
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