戦死と共に
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第四章
「あそこの国はな」
「軍隊もか」
「何もかもが古くてな」
「食いものすらなくてか」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「何もないからな」
「寒さへの備えも出来ないんだな」
「それでどんどんな」
まさにというのだ。
「凍死していってるんだよ」
「戦う前にか」
「戦闘でも死んでな」
それと共にというのだ。
「そうなんだよ」
「そうか、酷い軍隊だな」
「ああ、無茶苦茶だろ」
「色々評判の悪い国だけれどな」
「軍隊もだよ」
この組織もというのだ。
「そんなのだよ」
「そうなんだな」
「だからな」
それでというのだ。
「こうして凍死者が出ても俺はな」
「当然だと思ってるな」
「気の毒とは思ってもな」
「戦争だしな」
「ああ、これで敵の戦力が減るならな」
敵の将兵達が凍死してというのだ。
「いいさ」
「それに越したことはないな」
「ああ、戦わずしてな」
「敵の戦力が減るならな」
「もうな」
まさにというのだ。
「それでな」
「いいな」
「ああ、もっとな」
「凍死して欲しいな」
「ロシア軍も減ってな」
「北朝鮮軍もだな」
「どっちもどんどん減ればいいんだよ、というかな」
真面目な顔でだ、ベンシチーはコラシェンコに話した。
「そんな北朝鮮軍に頼るなんてな」
「ロシア軍優勢とか外じゃ言ってるな」
「マスコミとかはな」
「それでもそんな国に頼るなんてな」
「ロシア軍もどうか」
「相当やばいかもな」
「ああ、そしてな」
それでというのだ。
「このまま戦争を続けてもな」
「ロシアにいいことはないな」
「そもそも攻め込んでな」
ウクライナにというのだ。
「ロシアはあっという間に終わらせるつもりだったんだ」
「圧倒的な戦力でな」
「しかしな」
「ウクライナも頑張ったからな」
「それが出来なくてな」
「今も戦ってるな」
「俺達みたいな義勇軍も来てな」
そうしてというのだ。
「欧州各国も助けている」
「ロシアは損害が増えた」
「兵器もなくなって」
「犠牲者も出た」
「かなりな」
こう言っていいまでにというのだ。
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