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るーみっくキャラオールスター対大谷翔平選手

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第八話 中華街でその十四

「ストレートだけではないからな」
「ああ、返球も凄いんだよ」
「あの人はな」
「スライダー、本当は別の球種名になってるけれどな」
「そちらもだな」
「一三八キロ五十三センチ真横に曲がるんだ」
 そうした変化球だからだというのだ。
「これでもとんでもねえがな」
「他にも幾つもある」
「一五一キロのスプリットに一六三キロのシンカーとな」
「その一六三キロのシンカーが信じられません」
 飛鳥にしてもだ。
「とても打てません」
「飛鳥でもだな」
「存在することさえ」
 兄に答えた。
「恐ろしいことです」
「やはり打てないか」
「自信がありません」
「それでもう一つあるだろ」
 鬼丸は話を続けた。
「あの人は」
「カーブですね」
 飛鳥が応えた。
「一九二センチ斜めに落ちる」
「それだよ」
 鬼丸はまさにと答えた。
「そんなのも投げるからな」
「どれも魔球ですね」
「魔球が四つだぞ」
 大谷選手が持っているそれはというのだ。
「あとカットボールとツーシームも投げるんだ」
「あっ、それですと」
 飛鳥はあることに気付いて言った。
「球種はストレートと合わせて七つですね」
「そうなるな」
 鬼丸はその通りだと頷いた。
「まさにな」
「では七色の変化球ですね」
「そうもなるな」
「ピッチャーとしてただストレートが速いだけでなく」
「魔球が四つあってな」
「七色の変化球ですね」
「そこまで持ってるんだよ」
 大谷翔平、彼はというのだ。
「これだとな」
「打てもしませんね」
「こっちは打たれてな」
「聞けば聞く程超人だね」 
 スズキ先生は目を輝かせて言った。
「皆で大谷選手を目指して頑張ろうね」
「いや、流石に桁が違い過ぎて」
 草太が唖然として言った。
「とてもそこまでは」
「いや、目指して頑張るとね」
 先生はその草太に答えた。
「能力も人格も磨かれるよ」
「大谷選手みたいになれなくても」
「それでも努力したらね」
 そうすればというのだ。
「その分人はよくなるんだよ」
「だから目指してですか」
「頑張るんだよ、頑張れば」 
 努力すればというのだ。
「その分よくなるし目指すものが高いと」
「その分努力しますね」
「だから目指すんだよ」
 先生はこの時も目をキラキラとさせている、そのうえでの言葉あった。
「いいね」
「目指すことですか」
「そうだよ」 
 まずはというのだ。
「大事なことはね」
「そうですか」
「だからね」
 それでというのだ。 
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