夢幻水滸伝
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第三百八十四話 穏やかな少女その十
「あーしとして断る理由がないです」
「そうなのですね」
「あーし別にボリビアの覇者になろうとか」
「思われてないですね」
「はい、それに」
さらに言うのだった。
「戦もです」
「されるおつもりはないですか」
「全く」
そうだというのだ。
「戦はせなあかん時はあっても」
「今ではない」
「そうですさかい」
「ボリビアにおいては」
「そう考えてるので」
だからだというのだ。
「これを機に」
「セスペデス様とですね」
「一緒にやっていく様にします」
記者に話した、そして実際にその話が来るとチェチーリアはセスペデスと話して彼と共にボリビアを治めていくこととなった。
ここまで話してだ、チェチーリアは言った。
「あーしはこれといってです」
「おもろないっていうか」
「はい、そうやと思います」
「いや、おもろかったで」
セスペデスはビールを飲みつつ話した。
「自分の話も」
「そうですか」
「チェチーリアちゃんの平和主義が出てな」
「それで、ですか」
「ああ」
こう言うのだった。
「ほんまに」
「それやとええです」
「ああ、しかしな」
「しかし?」
「平和が一番やな」
セスペデスはしみじみとした口調で述べた。
「やっぱりな」
「そうですね」
チェチーリアもまさにと応えた。
「あーしも思います」
「それで平和主義でいったな」
「そうでした、そして今も」
「平和が第一やな」
「そう考えてます」
「世の中やたら物騒なこと言ってな」
ラマ肉の串焼きを食べつつ言った。
「戦やって言う奴おるな」
「どの国でもいますね」
チェチーリアはトマトとチーズの和えものを食べつつ応えた、オリーブオイルと香辛料で味付けされている。
「この世界でも」
「血の気が多いな」
「それで偏見も強い」
「けどこうした奴は自分はな」
「戦いませんね」
「喚くだけでな」
それでというのだ。
「ほんまな」
「自分は行こうとせん」
「起きた世界やとネットで言うだけや」
「しかも声高に差別を叫ぶ」
「こんな屑折るかと思ったら」
現実にというのだ。
「これが何処でもおる」
「そうですね」
「最悪胡散臭い勢力のモンかな」
「シンパですね」
「戦をせなあかん時もあって」
時としてというのだ。
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