新オズのブリキの樵
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第二幕その六
「それでよ」
「何も決まらなくて」
「それでね」
「性格や生き方が出て」
「それでもね」
「外見は変わるので」
「大事なのはね」
それはといいますと。
「本当にね」
「中身ですね」
「それなのよ」
まさにというのです。
「そのことは私達も気を付けてるし」
「僕達もですね」
「意識してくれたら」
「絶対にです」
五人全員で言いました。
「そのことは忘れません」
「そうしてね」
「何があっても」
「ええ、そしてね」
ドロシーはあらためて言いました。
「お話を戻すけれど」
「アイドルの人達のことにですね」
「ええ、本当に何処でコンサートを開くか」
「そのことをですね」
「決めないとね」
「そうですね」
「ウィンキーでの開催は決まったわ」
このことはというのです。
「樵がいいって言ってくれて」
「それで、ですね」
「ええ、ただね」
「決まったのはそれだけで」
「もっと言えば開催日も決まってるけれど」
「それもですか」
「そうだけれど」
それでもというのです。
「他のことはね」
「まだで」
「だからそうしたことをね」
「これから決める為に」
「ウィンキーの中を探しましょう」
「そうしよう、そしてね」
樵はドロシーの言葉に頷きつつ言いました。
「折角ドロシー達がオズの国の科学と魔法を合わせた道具を使っているし」
「皆で使ってなのね」
「あちこち探そう」
「そうするのね」
「それでどうかな」
こうドロシーに言うのでした。
「今回は」
「いいと思うわ」
ドロシーは笑顔で頷いて応えました。
「それでね」
「そうだね」
「ええ、そしてね」
さらに言うドロシーでした。
「実はつぎはぎ娘が使ったドラゴンフライ、私達が使ったテレポートドア以外にも色々と」
「道具を持っているんだ」
「そうなのよ」
「そうなんだね」
「魔法使いがヒントを貰って」
そうしてというのです。
「色々発明してくれたの」
「そうなんだね」
「日本生まれのとある漫画家さんとお会いして」
「漫画家さん?」
「そう、二人組でね」
その漫画家さんはというのです。
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