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新オズのブリキの樵

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第二幕その二

 早速です、ドロシーが言いました。
「まずはどの娘達のコンサートかお話するわね」
「うん、どんな娘達かな」 
 樵はドロシーに尋ねました。
「それで」
「六人組と聞いてるけれど」
 それでもとです、かかしも言いました。
「どんな娘達かな」
「エルフの娘達なの」
 ドロシーはすぐに答えました。
「その娘達は」
「エルフなんだ」
「そうなの、写真あるから」
「見せてくれるかな」
「ええ、この娘達よ」
 こう言ってでした。
 ドロシーはその娘達の写真を出しました、するとです。
 紫、緑、赤、青、黄色、オレンジのそれぞれの髪の毛の色をしたエルフの中でもとても可愛い娘達が笑顔でいます、服はそれぞれの髪の毛の色と同じヒラヒラのスカートの丈が短いアイドルのステージ衣装です。
 その娘達を見てです、つぎはぎ娘は言いました。
「物凄く可愛いのよね」
「ええ、皆ね」
 ドロシーはまさにと応えました。
「そうでしょ」
「そうね」
「この娘がリーダーで」
 緑の大人びた娘を見つつお話します、六人共ロングヘアなのはエルフだからです。エルフはロングヘアが好きなのです。
「サキっていうの」
「サキね」
「青の娘がユウで」
 今度はその娘を見て言います。
「赤の娘がトモキよ」
「この娘は小柄なんだよね」
 モジャボロはその赤い髪と服のエルフを見て言いました。
「随分と」
「エルフの中でもね」
「だからこそ人気があるのよ、それでね」 
 ドロシーはモジャボロに応えつつさらに言いました。
「紫の娘がヒミカっていうの」
「そしてこの娘は」
「アズキよ」
 エリカにすぐに答えました。
「お名前はね」
「わかったわ」
「そしてこの娘がミユよ」
 最後はオレンジの娘でした。
「六人で活動しているの、オズの国のエルフでは有名になっていて」
「それでなのね」
 ビリーナが応えました。
「オズマもコンサートを開くことにしたの」
「エルフの王様とお話をしてね」
「そうなのね」
「それで今回のことになったの」
「成程ね」
「何かね」 
 トトはその六人の娘達の写真を見て言いました。
「妖精の七人とね」
「似ているわね」
「うん、雰囲気がね」
「そうよね」
「種族は違うけれど」
 それでもというのです。
「確かにね」
「似ているのよね」
「何処かね」
「あの、髪の毛の色が」
 ジョージはそちらを見て言いました。
「それぞれ違いますね」
「地毛ですね」
 カルロスも髪の毛を見ています。 
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