新オズのブリキの樵
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第二幕その三
「どの人も」
「エルフの髪の毛ってブロンドだけと思っていました」
ナターシャも言います。
「けれど違いますね」
「その人によって違うんですね」
神宝はこう考えました。
「髪の毛の色は」
「オズの国はお伽の国ですから」
それでと言う恵梨香でした。
「エルフの髪の毛の色も色々ですか」
「そう、ブロンドだけでなくね」
ドロシーは五人に答えました。
「色々な髪の毛と目の色があるのよ」
「そういえば目の色も違いますね」
「それぞれの人で」
「それぞれの髪の毛の色と同じですね」
「どの人も」
「そうなっていますね」
「そう、色々違うのよ」
ドロシーは笑顔でお話しました。
「それぞれのエルフの人でね。その人がいいっていう色にね」
「なるんですね」
「髪の毛止目の色は」
「ブロンドだけに限らずに」
「他の色もですね」
「色々あるんですね」
「そうなのよ」
こうお話しました。
「オズの国のエルフの人達はね」
「人も同じでね」
樵も言います。
「自分がそうでありたい色になれるよ」
「髪も目も」
「そうなんですね」
「アニメやゲームみたいですね」
「それですと」
「お伽の国ならではですね」
「外の世界ではピンクにしようと思ったらね」
髪の毛の色をというのです。
「染めるね」
「そうします」
「それかウィッグを被ります」
「そうして変えます」
「コスプレとかでも」
「そうしています」
「けれどオズの国では願えばそうなるから」
そうだというのです。
「また違うよ」
「そうなんですね」
「本当にオズの国はお伽の国ですね」
「まさにそうですね」
「だから願えば変わる」
「オズの国では」
「そうなんだ」
樵は笑顔で言いました。
「君達も同じだよ」
「気が向いたら変えたらいいのよ」
つぎはぎ娘の言葉は気楽な感じでした。
「その時にね」
「気軽にかな」
「そう、気軽にね」
ジョージに明るい声で言います。
「その都度ね」
「それでいいんだ」
「すぐに戻せるしね」
「元の色に」
「そう、結局はね」
「結局は?」
「そんなものよ、髪の毛や目の色はね」
こうも言うのでした。
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