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夢幻水滸伝

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第三百八十四話 穏やかな少女その三

 チェチーリアは新聞に自分の詩特に和歌を掲載してもらう様になった、その詩は好評で彼女の名が知られる様になり。
 店にも客がよく来る様になってだった。
「人生相談もですね」
「よく受ける様になっていますね」
 チェチーリアは親父に閉店後話した。
「これが」
「星の方ですから」
 親父は他の店員達チェチーリアを含めた彼等と共に店の跡片付けと掃除をしつつ話した、閉店後の仕事である。
「何でもとです」
「相談に来ますか」
「左様です」
「そうなんですね」
「はい、そして」
 チェチーリアにさらに話した。
「相談の全てに的確な回答をされるので」
「好評ですか」
「そうなのです」
「そうなんですね」
「それも星の方のお力です」 
 親父は微笑んで話した。
「知力が高いので」
「アドバイスもですね」
「的確なのです」
「その人と状況を把握出来て」
「そして解決案を出せるのです」
「そうなんですね」
「それもその人が頷けるアドバイスを出せます」
 そうでもあるというのだ。
「解決案を出しても」
「その人がそれが出来るか」
「それも最善の方法であり」
「最善の結果になるか」
「それはです」
 そうなることはというのだ。
「別ですね」
「そうなんですよね」
 チェチーリアもそうだと答えた。
「これが」
「ですがそれが出来ていますので」
「あーしのアドバイスは」
「全て。ですから好評です」
「そうなんですね」
「それで、です」 
 親父はさらに話した。
「それはこのサンタアナの人達だけでなく」
「何で行政で」
「市長さんからもです」
「お話を聞きたいとですね」
「考えているそうです」
「あーしが市長さんに」
 意外といった顔で述べた。
「嘘みたいですね」
「いえいえ、とんでもない」
 親父はチェチーリアの今の言葉を否定した。
「それは」
「あーしが星の人やからですか」
「この世界を救われるのですから」 
 だからだというのだ。
「市長さんより遥かにです」
「立場が上ですか」
「そうですよ、むしろこの店にずっといる方がです」 
 その方がというのだ。
「おかしい位で」
「あーしがこのお店にいるのは一時ですか」
「雇った者が言うのも何ですが」 
 それでもというのだ。
「そうなります」
「そうなんですね」
「はい、そして」
 親父は話を続けた。 
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