八条学園騒動記
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第七百九十一話 カラオケボックスその七
「酔ってね」
「そのうえでね」
「自棄酒とかはね」
「やるものじゃないわね」
「そりゃ人は色々な時があって」
何かとだ、人間は生きていると何かとあるのはこの時代でももっと言えば人間であれば当然のことである。
「自棄酒もね」
「飲む時があるわね」
「ええ、けれど出来るだけね」
「そうした時は飲まないことよね」
「やっぱりね」
こうアロアに話した。
「ましてそんな無茶な飲み方はね」
「昔の日本の芸人さんみたいな」
「その人が誰か知らないけれどね」
「何でもね」
アロアはジュディに応えてその芸人のことを話した。
「大阪、今の摂津星系に事務所があるところの人で」
「摂津なの」
「そう、あそこ今大阪って星あるけれど」
「あそこの第一惑星ね」
「あそこの芸能事務所、お笑いのところの人で」
「お笑い芸人だったの」
「コンビの漫才師でね」
アロアはそれでと話した。
「その片方の横何とかとかいう」
「その人だったの」
「色々問題起こす人で」
そうであってというのだ。
「遂に事務所クビになって」
「それでなの」
「ずっとお酒飲んでたけれど」
「クビになってなの」
「もう毎日大酒飲んで」
そうなってというのだ。
「遂にね」
「肝臓にきたのね」
ジュリアが聞いてきた。
「そうなったのね」
「何でも肝硬変になって」
「本当に肝臓にきて」
「それでも飲んで」
「死んだのね」
「五十かその辺りでね」
「若いわね」
ジュリアは人間百年のこの時代の基準から答えた。
「それはまた」
「そうよね」
「お酒のせいで」
「それでね」
飲み過ぎてというのだ。
「そうなったのよ」
「悪い飲み方の結果ね」
「破滅型芸人ってもう殆どいないけれどね」
「馬鹿やる人はいるけれどね」
「麻薬とか女の人でね」
「馬鹿と破滅型は違うわね」
こうアロアに言った。
「また」
「そうみたいね、それでその人はね」
「破滅型で」
「それでなのよ」
そうしたタイプでというのだ。
「問題ばかり起こして」
「遂に事務所クビになって」
「それまでお笑いを代表する人だったけれど」
漫才師としてというのだ。
「それがね」
「お仕事なくなって」
「何も出来なくなってね」
その結果というのだ。
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