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八条学園騒動記

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第七百九十一話 カラオケボックスその六

「実際死ぬしね」
「肝臓悪くなっても飲んだら」
「肝硬変になって」
 アロアはそれでと話した。
「まだ飲んだらね」
「本当に死ぬわね」
 ジュリアが応えた。
「そんな人いるしね」
「昔の芸人さんだとね」
 アロアはジュリアに二十世紀の日本に見られた破滅型芸人の話をした、こうした作家もその頃には存在していた。
「もうお酒に女の人で」
「芸をやって遊んで」
「もう散財してね」 
 そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「お酒で身体悪くして」
「そしてね」
「文字通りお酒で死んだのね」
「そんな人もいたみたいよ」
「昔は」
「今はそんな人殆どいないけれどね」
 この時代の連合ではだ。
「相当荒れていないとね」
「肝臓悪くなったら飲まないとね」
「若しくは相当なあれね」
 ジュディはそうした人についてこう表現した。
「お医者さんも止めるし」
「それでまだ飲むとかね」
「やっぱりね」 
 最早とアロアに話した。
「荒れてるかね」
「あれね」
「そうであってね」
「まあいないわね」
「自殺だしね」
「肝臓悪いのに飲んだら」
「もうね」 
 ジュディはそれこそと言った。
「自殺だしね」
「死ぬって言われて飲んだらね」
 アロアもまさにと返した。
「そうしたらね」
「そうよね」
「ドクターストップがかかったら」
 そうなればというのだ。
「もうね」
「そこで止めるしね」
「普通はね」
「お医者さんはその為にいてくれるし」
「そのお医者さんの言うこと聞かないで飲んだら」
「それならね」 
 ジュディも言った。
「もうね」
「自殺よね」
「そのものよね」
「お酒は楽しんで飲む」
 ジュリアは言った。
「そうでないとね」
「駄目よね」
「飲むならね」
 二人も確かにと頷いた。
「お医者さんが止めても飲む」
「肝臓とかがおかしくなっても」
「それは自殺だしね」
「自殺で飲むものじゃないわ」
「そんな芸人さんみたいに」
「もう無理して飲むとか」 
 アロアはそうしたことはと話した。
「絶対に美味しくないしね」
「そうそう、お酒は美味しいから飲む」
 ジュディはまさにと応えた。 
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