るーみっくキャラオールスター対大谷翔平選手
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第七話 六甲おろしその十七
「昔の西武みたいに」
「あそこまで優勝すれば最高ですわ」
「そうよね」
「頑張って欲しいのですが」
アンジェラはやや俯いて残念そうに語った。
「そうはいかないですね」
「とても嘆かわしいことです」
こう言っても院長はいつもの微笑みであった。
「阪神のことは」
「どうにかなって欲しいですね」
「全くです」
「主のご加護を」
「祈りましょう」
「若し出来たら」
しのぶは心から思って言った。
「私が阪神に入団して活躍したいわ」
「そして優勝させるのね」
「ええ」
かごめにまさにと答えた。
「そうしたいわ」
「皆そう考えるわよね」
「だってあんないいチームないでしょ」
しのぶはこうまで言った。
「どんなことがあっても華があって」
「絵になって」
「そんなチームはね」
それこそというのだ。
「他にはね」
「ないわね」
「阪神だけよ」
まさにというのだ。
「そんなチームは」
「本当にそうね」
「だからね」
それ故にというのだ。
「私が入団出来たら」
「阪神の為に活躍するわね」
「絶対にね」
「そもそも何で優勝出来ないっちゃ」
ラムは鶏肉を食べつつ憮然として言った。
「優勝出来そうな時は沢山あるのにそれでもっちゃ」
「あれが不思議なんだよね」
魔挟人にしてもだ。
「いつもここぞっていう時に何かあって」
「それで負けてっちゃ」
「急に勢いが落ちるなんてこともね」
「本当に多いっちゃ」
「それが不思議だよね」
「有り得ない位っちゃ」
「運命ではない」
流石のチェリーもいつもの言葉を当てはまらせなかった。
「これはのう」
「祟りかのう」
「恐ろしい呪いを感じる」
真顔での言葉だった。
「阪神にはな」
「あれじゃねえか?」
りんねが言ってきた。
「甲子園のマモノとな」
「おるというな」
「それでケンタッキーのおっさんだろ」
「ああ、あれだな」
架印が応えた。
「日本一の時に道頓堀に入れた」
「ファンの人達が飛び込んでる時にな」
「バースに似てると言ってだな」
「一緒に入れてな」
その道頓堀にというのだ。
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