八条学園騒動記
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第七百九十一話 カラオケボックスその三
「行くことあるのよ」
「そうなのね」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「楽しんでるわ」
「そうなのね」
「お勧めよ」
カルピスサワーを飲むジュディに話した。
「本当にね」
「じゃあ今度やってみるわ」
笑顔でだ、ジュディは応えた。
「それじゃあね、しかしね」
「しかし?」
「いや、このカルピスサワーね」
ロックのそれを飲みつつだ、ジュディは言った。
「結構強いわ」
「そうなの」
「普通こうしたサワーってあまり強くないでしょ」
「アルコール度がね」
「けれどこのサワー結構強いわ」
そうだというのだ。
「ビール位あるわ」
「そうなのね」
「だから飲んでると」
アロアの様にごくごくと飲みながら話した。
「すぐに酔いが回りそうよ」
「じゃあお代わりは」
「するわ」
「そうするのね」
「甘くて飲みやすいし」
カルピスサワーの特徴である、だから人気があるのだ。
「どんどん飲んで」
「酔うのね」
「そうなるわ、酔いながらね」
「歌うのね」
「次私だし」
だからだというのだ。
「どんどん酔って」
「歌も歌って」
「楽しむわ」
アロアに笑顔で話した。
「私もね」
「飲むならね」
ジュディもアロアに応えて言った。
「飲め飲めってね」
「飲むならばよね」
「そう言うしね」
「日本じゃね」
「黒田武士よね」
「何でもね」
アロアはつまみのソーセージを食べつつ応えた、他にはたこ焼きや柿ピーがありそうしたものを食べつつ歌って飲んでいる。
「このお話の元はね」
「日本のお話よね」
「主人公に飲めって言った福島正則さんは」
この人物はというと。
「大酒のみだったのよ」
「それで飲めって言ったのね」
「無理矢理ね」
「今だと問題行為ね」
「そうよね」
「しかもあれでしょ」
ジュディは柿ピーを口に入れて齧りながら言った。
「他の藩の殿様だったのよね」
「福島さんはね」
「他の会社の社員さんに言う様なものね」
「今で言うとね」
アロアもそうだと答えた。
「カスハラよね」
「他の会社の人にするから」
「自分の会社の中でもアウトよね」
「パワハラになってね」
「福島さって大酒飲みで」
アロアは福島正則のことをさらに話した。
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