八条学園騒動記
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第七百九十一話 カラオケボックスその四
「酒癖悪かったらしいのよ」
「大変な人だったのね」
「家臣には慕われる人だったらしいけれど」
「お酒については、だったのね」
「かなり問題のある人だったのよ」
「いるわね、そんな人」
ジュディは困った顔になって述べた。
「世の中って」
「それでその人がね」
「黒田武士のきっかけね」
「そうなのよ」
「思わぬことからはじまったわね」
「終わったわよ」
ジュリアが歌い終えて言ってきた。
「じゃあ次はね」
「私よ」
ジュディが笑顔で応えた。
「それじゃあね」
「ええ、次はね」
「歌うわね」
「そうしてね」
軽いやり取りを経てジュリアがマイクを握った、そして歌い次はアロアとなりまたジュディが歌ってだった。
それを繰り返しだ、デュエットもしてだった。
時間となった、その頃には。
「酔ったわね」
「そうね」
ジュディもジュリアも真っ赤になった顔で話す。
「すっかりね」
「そうなったわね」
「カラオケって歌うからね」
ジュリアはそれでと話した。
「喉渇くのよね」
「そうそう、汗もかくしてで」
「だから飲むわね」
「お酒だってね」
「それで気付いたら」
その真っ赤な顔で言った。
「この通りよ」
「すっかり酔ったわね」
「完全にね」
「そうなったわね」
「いや、酔ったから」
それでというのだ。
「足元に気を付けて」
「それで帰りましょう」
「確かにふらふらしてきてるわ」
アロアも自分の足取りを見て言った。
「これこそあれよね」
「千鳥足ね」
「そう、それよ」
ジュリアにまさにと答えた。
「今の私こそね」
「それ言うと私もよ」
「私だってそうよ」
ジュディも言ってきた。
「すっかり酔ってね」
「足ふらふらよ」
「皆同じね、いや結構強かったから」
「ここのお酒ってね」
「だからね」
その為にというのだ。
「結構以上にね」
「酔ったわね」
「ふらふらになる位ね」
「そうよね」
「酔えるだけいいわよ」
ジュディはジュリアに言った。
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