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世界の礎

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第九話 開墾その十一

「しかしな」
「それでもですね」
「大砲には負ける」
「左様ですね」
「術への守りはあろうともな」
「結界により」
「これにはだ」
 大砲にはというのだ。
「まだ備えがないからな」
「効果がありますか」
「かなりな、少なくとも中国を掌握するまではな」
「備えはですか」
「出ない、だからな」
「大砲を用いていき」
「攻めていく、兵達には銃を持たせ」
 そうもしてというのだ。
「攻めていく、まずは西の国を圧倒的に攻め」
「降しますか」
「その時の我々の強さを見せるのだ」
「火器を用いたそれを」
「火器を言ったがさらにだ」
 それに加えてというのだ。
「これまでの強さもな」
「鋼鉄の武具に騎兵に歩兵、弓兵と」
「術もな、それに数もな」
「見せますね」
「そうだ、そして戦いな」
「圧倒的な力を見せ」
「それを中国の他の国にも見せ」
 そうもしてというのだ。
「戦っても絶対に負けるとな」
「そう思わせるのですね」
「そして降る様に言うのだ、無論戦う西の国にもだ」
「言いますね」
「これ以上戦っても意味がないとな」
 負けるだけであると、というのだ。
「見せるのだ」
「そうして戦い」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「降る国は受け入れていく」
「これまで通り」
「そうもしてな」
 そうしてというのだ。
「中国も掌握する」
「それではその様に」
「では長城から南に入る」
 こう言ってだった。
 義青は軍を南下させていき砂漠からもチベットからも攻めていった、火器を前面に出したその強さは圧倒的であり。
 その国は街も村も瞬く間に攻め落とされていった、義青はそれを見て言った。
「あの国は中国では屈指の大国だが」
「それでもですね」
「装備と数が違う」
 カニに話した。
「また戦い方もな」
「だからですね」
「我等が圧倒的にだ」
「優勢ですね」
「そうだ、それでチベットから四川を攻めているが」
 西の王国のこの地域をというのだ。 
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