| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

金木犀の許嫁

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五十六話 真昼の許嫁その五

「なくなるわ」
「そうなるのね」
「ええ、だから性格をね」
「まず見ることね」
「そうよ」
 まさにというのだ。
「何度も言うけれど」
「家柄、お金、権力じゃなくて」
「その人を見るの。あと長男さんとか次男さんとか」
「そうしたことも考えなくていいわね」
「そう、ただね」
「ただ?」
「相手の人のお家も見ないとね」
 真昼はこちらの話もした。
「相手の人の実家の人達が悪いと」
「まずいわね」
「同居しない、お付き合いしないならいいけれど」
「最悪同居したら」
「もうね」
 そうなればというのだ。
「とんでもない苦労するわよ」
「嫁姑のってあるわね」
「中には狂った人もいるし」
「世の中にはね」
「そんな人と同居はね」
「したら駄目ね」
「そうよ」
 絶対にというのだ。
「不幸になるわよ」
「自分自身が」
「そうなるから」
 だからだというのだ。
「結婚する時に若し同居するなら」
「結婚しない?」
「狂った人と一緒にいて耐えられるって絶対の自信があればいいけれど」
 そうであるならというのだ。
「そうでないとね」
「同居するなら結婚したら駄目ね」
「不幸って急にやって来るものよ」
 夜空はこうも言った。
「もうね」
「結婚する相手の人の実家もなのね」
「そう、気を付けないとね」
「不幸がやって来るのね」
「狂った人とは関わらない」
 真昼は妹に話した。
「絶対の自信がない限りはね」
「お付き合い出来るって」
「そうでないとね」
 さもないと、というのだ。
「結婚はね」
「しないことね」
「人生の大事でしょ」
 結婚はというのだ。
「やっぱりね」
「何て言ってもね」
「だからね」
 そうであるからだというのだ。
「本当に」
「お相手を見て」
「ご家族もね」
「見るのね」
「相手の人が最低で」
 そう言うしかない輩でというのだ。
「ご家族もね」
「最低なら」
「もうね」
 それこそというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧