ドリトル先生の長崎での出会い
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第十二幕その十一
「それでね」
「そうなったわね」
「遥か彼方の国じゃなくて」
「第二の祖国ね」
「実際に暮らしているね」
「それだけによね」
「そうだよ」
まさにというのです。
「蝶々夫人もね」
「遥か彼方のお話じゃなくて」
「すぐそこにある様な」
そうしたというのです。
「そんなお話だよ」
「そうなったわね」
「だからね」
それでというのです。
「思い入れも深くなっているし」
「それでよね」
「本当にあったお話で」
「お二人が」巡り会ったなら」
「その時はね」
まさにというのです。
「幸せになって欲しいってね」
「強く願うわね」
「そうだよ、日本のお話だから」
そうであるからだというのです。
「本当にね」
「強く思うわね」
「そしてね」
そのうえでというのです。
「アメリカについてもね」
「中尉の国の」
「縁を感じるからね」
「私達は英語が母国語で」
「アメリカもだしね」
「実際にアメリカに行っても普通にお話出来るわ」
「英語だからね」
「お互いね。だからね」
それでというのです。
「思い入れがね」
「あるわね」
「どっちの音楽も流れるしね」
「蝶々夫人ではね」
「それでだよ」
こうしたこともあってというのです。
「蝶々さんと中尉はね」
「今度こそ」
「幸せになって欲しいよ」
「尚更思うことね」
「中尉も今度はね」
「誠実であるべきよね」
「あちこちにその場所だけの奥さんがいる様な」
そうしたというのです。
「軽薄なことはね」
「しないことよね」
「今は絶対にね」
それこそというのです。
「そんなことはね」
「出来ないけれどね」
「時代が変わったからね」
だからだというのです。
「そうなったよ」
「そのことはいいことね」
「女性の権利もね」
それもというのです。
「本当にね」
「守られる様になったわね」
「そう、昔と比べると」
それこそというのです。
「そうしたこともね」
「変わったね」
「そうなって」
そしてというのです。
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