| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ドリトル先生の長崎での出会い

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
次ページ > 目次
 

第十二幕その十二

「今はそうしたこともね」
「出来ないわね」
「だからね」
「中尉も軽薄なことはしないわね」
「確かな倫理観があれば」 
 現代のというのです。
「それでね」
「しないわね」
「倫理観はね」
「備えていたら」
「そうであったらだよ」
 まさにというのです。
「これ以上はないまでにね」
「いいものになるわね」
「そう、倫理観があるかどうか」
「そのことはね」
「人にとって大事だよ」
「中にはない人もいるわね」
「自分だけでね」 
 そうであってというのです。
「それでね」
「そのうえだね」
「そう、本当にね」
 まさにというのです。
「誰がどうなってもいい」
「そうなるわね」
「そうなったら」
 それこそというのです。
「人としてね」
「どうかよね」
「若し私利私欲の為に」
 まさにその為にというのです。
「嘘を吐いて人の憎しみを煽るなら」
「最低の行いね」
「もうそんなことをしたらね」
 それこそというのです。
「おしまいだよ、蝶々さんで僕達が学んだ教訓もね」
「学べないわね」
「だからそんなことをしてはいけないし」
「許してもいけないわね」
「絶対にね、そしてね」
 先生はさらにあらためて言いました。
「サラもカステラ食べるね」
「長崎名物の」
「うん、どうかな」
「いただくわ」
 サラはにこりと笑って応えた。
「主人と子供達もイギリスで喜んでいるわ」
「美味しいからね」
「そう、そして今ここで」
「一緒に食べようね」
「そうしましょう」 
 サラは笑顔で応えました、そうしてです。
 皆でカステラを楽しみました、ミルクティーと一緒に口にしたそれはとても美味しく皆心から満足しました。そしてお二人が若しそうであった時はと心から願うのでした。


ドリトル先生の長崎での出会い   完


                    2024・9・11 
次ページ > 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧