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ドリトル先生の長崎での出会い

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第十二幕その十

「キリスト教の世界ではね」
「ないとだね」
「私思うわ」
「日本の仏教の考えだね」
「そしてね」 
 そうであってというのです。
「インドのバラモン教からはじまって」
「今のヒンズー教でもだね」
「存在しているね」
 そうしたというのです。
「キリスト教徒はまた別の」
「考えで世界だね」
「そう考えているわ」
 そうだというのです。
「本当にね」
「そうなるね、しかしキリスト教徒でもね」
 先生はサラと一緒に梅茶を飲んでお饅頭を食べつつ言いました。
「転生を信じる人もいるしね」
「パットン将軍ね」
「それにアンデルセンの童話でもそうしたお話があるね」
「あの人のお話ね」
「あったね」
「ええ、そうだったわね」
「そのことはね」 
 転生を信じるか信じないかはというのです。
「キリスト教徒でもだよ」
「いたりする3わね」
「そうだよ、だからね」
 それでというのです。
「僕もね」
「あるって思うのね」
「キリスト教の世界でもね」
「そうなのね」
「間違いなく日本の仏教の世界ではね」
 こちらではというのです。
「存在しているよ」
「そうなのね」
「そう、そしてね」
 それでというのでした。
「中尉もね」
「生まれ変わって」
「そしてだよ」
「今度こそなのね」
「そうかも知れないよ」
「そうだったら」 
 サラは先生のお話を受けて言いました。
「私もお祈りさせてもらうわ」
「今度こそだね」
「お二人が幸せになる様にね」
「そうしたらいいよ、本当にね」
「あのお話は悲しいお話だから」
「そうだね」
「日本は遠い国だったわ」
 サラはこうも言いました。
「本当にね」
「かつてはね」
「世界の何処にあるかも知らない様な」
「遠い国でね」
「よく知らなかったわ」
「僕もだよ、アジアの果てにある様な」
「そんな国だったわね」
 こう先生に言いました。
「かつては」
「そうだったわね」
「それがね」
「兄さんが暮らす様になって」
「サラも定期的に来ているね」
「こうしてね」
「そうなったね」
「今では兄さんの国ね」
「国籍も日本になったしね」 
 このこともあってというのです。 
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