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ハッピークローバー

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第百六十一話 文化祭の最後はその十

「生きられないわね」
「人間が一人だと」
「猛獣と戦って勝って」
 そうしてというのだ。
「食べる位じゃないとね」
「生きられないのね」
「あそこはね」
「とんでもない環境ね」
「だから地獄なのよ」
 そう呼ばれているというのだ。
「緑の地獄ってね」
「そういうことね」
「そしてね」
 それでというのだ。
「アマゾンのコーナーでも色々書かれてるのよ」
「生物学部のあれね」
「そう、ちなみにブラジルは国土広いけれど」
 それでもというのだ。
「アマゾンでは少ないから」
「人が住める環境じゃないわね」
「川の港町はあるけれど」
 それでもというのだ。
「中の部族の人達も少ないしね」
「昔ながらの生活の」
「実際は文明化されてる人達多いしね」
 部族の人達もというのだ。
「だからね」
「それでなのね」
「そう、それでね」
「映画みたいなことはないのね」
「槍持って襲い掛かって来るとかね」
 こうしたことはというのだ。
「ないわよ」
「そうよね」
「そんな映画あるけれど」
「ターザンみたいな」
「いや、ホラーでね」
 このジャンルでというのだ。
「現代にね」
「ジャングルに入って」
「襲われるってね」
「そんな映画あるの」
「けれど実際はね」 
 それはというのだ。
「そうした部族もね」
「今は実在しないのね」
「実際は結構文明化していて」
 それでというのだ。
「人を襲うとかはね」
「ないのね」
「あの、未開でね」
 ブラジルの娘は一華に嫌そうな顔になって話した。
「ジャングルに人食い人種がいるとか」
「首狩り族とかね」
「そういうのないから」
「今はもう」
「アマゾンでもね、そりゃ探したらね」
 ブラジルの娘はさらに話した。
「奥地にね」
「いるかも知れないの」
「けれどわかってる限りじゃね」
「もういないのね」
「パプワニューギニアにいるとか」
「あそこね」
「何でも実際は凄い横柄なお金持ちの息子が」
 そうした人物がというのだ。
「やりたい放題やって切れられて」
「その結果ね」
「それも昔のお話で」
「今はないのね」
「そんな部族過去のことよ」
 そうだというのだ。 
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