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ドリトル先生の長崎での出会い

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第十二幕その一

              第十二幕  神戸での祈り
 神戸にも戻った次の日です、先生は動物の皆と一緒に大学でのお仕事が終わった後で神戸の八条モールに行きました。 
 そしてです、そのうえマシュー=マグのお店に行きますと。
「いや、もう開店早々ですよ」
「繁盛しているんだね」
 先生はマグ氏にお店の中で応えました。
「そうなんだね」
「ええ、その通りでさあ」
 マグ氏は先生に笑顔で応えました。
「本当に」
「それは何よりだね」
「それだけお金が稼げるので」
 だからだというのです。
「嬉しいですよ、これからもです」
「ペット用品を売ってだね」
「日本で暮らしていきますよ」
「いや、日本での生活をはじめたばかりですけれど」 
 奥さんも来て言ってきました、二人共お店の服を着ています。帽子とエプロンがとても似合っています。
「いいですね」
「日本は快適ですね」
「何もかもが揃っていて」 
 そうしてというのです。
「気候もよくて」
「いい国ですよね」
「はい、本当に」
 先生に笑顔で言うのでした。
「暮らしやすいです」
「そうですよね」
「物価が高いのが気になりますが」
 マグ氏はそれはと言いました。
「ですが」
「そのこと以外はだね」
「とてもですよ」
「暮らしやすい国だね」
「ええ、そのこともあって」
 それでというのです。
「このお店で、です」
「楽しくだね」
「働いていきます」
「そうするんだね」
「是非共」
 こうお話してでした。
 先生はマグ氏に長崎でのことをお話しました、するとマグ氏はそれはというお顔になって言いました。
「いや、若し蝶々さんのお話が本当にあって」
「それでだね」
「蝶々さんと中尉が生まれ変わって」
 そうしてというのです。
「そのうえで、ですよ」
「巡り会ってね」
「今度こそ幸せになれたら」
 それならというのです。
「いいですね」
「全くだね」
「そう思いますよ、あっしよ」
「そうよね」
 奥さんも確かにと頷きます。
「あたし達も蝶々さんのお話は知ってるけれど」
「蝶々夫人な」
「物凄く悲しいお話だからね」
「蝶々さん可哀想だよな」
「お子さんもどうなったか」
 蝶々さんのというのです。
「気になるしね」
「だからね」
 それでというのです。
「今度こそ幸せになれたら」
「本当にいいね」
「全くだよ」
 二人でお話します。 
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