るーみっくキャラオールスター対大谷翔平選手
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第七話 六甲おろしその六
「まさに」
「今さっきお電話かけたばかりなんですが」
「若、参上しました」
角刈りにサングラス、黒スーツの男達が出て来た。
「ではこれより」
「坊ちゃま、すぐに用意しますね」
サファリの上着に半ズボンの美女達もだった。
「お昼の」
「宜しく頼む」
「お前達も食べてくれ」
面堂と飛麿はそれぞれの家の者達に応えた。
「ことが済み次第な」
「遠慮することはない」
「はい、それでは」
「準備しますね」
両家の家の者達はそれぞれ応えた、そうしてだった。
瞬く間に準備が進められ一同はバーベキューを食べはじめた、あたるは焼いた串に刺した牛肉と野菜を食べて言った。
「美味い」
「タバスコかけるっちゃ」
横ではラムが実際にかけて食べている。
「美味しいっちゃ」
「そうだな、すぐに食える様になったしな」
「いいわね」
しのぶも食べつつ言う。
「皆で食べられているし」
「はい、それでお兄様にはです」
了子は自分の持っている肉を見つつ笑顔で言った。
「私が焼いたものを」
「食わんぞ」
面堂は即座に睨んで返した。
「お前が食え」
「あら、どうしてですか?」
「今痺れ薬をかけたな」
面堂は見逃さなかった。
「誰が食べるものか」
「あら、わかりましたの」
「お前の行動パターンなぞ既にわかっている」
これが面堂の返事だった。
「僕もな」
「つくづくこの兄妹仲が悪いな」
夜叉丸は焼いた椎茸を食べつつ思った。
「いつもこうだからな」
「この兄妹はかなり非常識ですよね」
因幡君が見てもだった。
「どう見ても」
「普通死ぬぞ」
「了子さんがされていることは」
「やられたらな」
「僕だから生きている」
他ならぬ面堂の言葉だ。
「さもないとだ」
「死んでいるな」
「間違いなくな」
「私が食べても問題ありませんが」
了子は兄が食べなかった肉を食べつつ話した。
「この通り」
「あの、これは何ですか?」
因幡君は了子の傍に落ちていた解毒薬の瓶を拾って問うた。
「一体」
「さて、何でしょうか」
「全く、僕にいつも何かを仕掛けてくる」
面堂は嫌そうに話した。
「困った妹だ」
「困ったどころじゃないよね」
「そうよね」
かごめは焼かれた椎茸を食べつつ弟に応えた。
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