八条学園騒動記
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第七百九十話 下着その十
「本当にこれから下着を買って」
「皆ね」
「それからね」
「何か予定あるの?」
「別にね」
アロアはジュディに答えた。
「ないわ」
「そうなの」
「あとはお家に帰って」
そうしてというのだ。
「ゲームする位ね」
「ゲームね」
「やり込んでる育成ゲームあるから」
「恋愛育成?」
「いや、キャラクターを育てるね」
そうしたというのだ。
「女の子を大人になるまで」
「そうしたゲームなの」
「それで頑張って」
そうしてというのだ。
「デザイナーにしようとしてるの」
「職業それね」
「そう、それもね」
アロアはさらに話した。
「下着デザイナーね」
「そっちのデザイナーさんになの」
「前やった時はパートで働く主婦になったけれど」
「普通ね」
「今回は趣向を変えて」
アロアは話を続けた。
「デザイナーはデザイナーでも」
「下着のデザイナーさんになの」
「しようってね」
その様にというのだ。
「狙ってるの」
「そうなのね」
「それで頑張ってるけれど」
それでもというのだ。
「別にね」
「急がない?」
「これといってね」
「だったらね」
それならとだ、ジュリアはアロアの話を聞いて言った。その顔は普通に考えているもので悪意はなかった。
「ちょっと寄らない?」
「寄るって何処に?」
「カラオケボックスどう?」
「そっちになの」
「いや、時間あるなら」
それならというのだ。
「いいかなって思ったけれど」
「そうね」
少し考えてだ、アロアは答えた。
「三人でね」
「ええ、行きましょう」
「それで行って」
「歌って飲んで」
そうしてというのだ。
「楽しみましょう」
「それじゃあね」
ジュリアは笑顔で応えた。
「そうしましょう」
「いいわね」
ジュディも笑顔で言ってきた。
「私も実はね」
「カラオケ行きたいと思ってたの」
「というか趣味だから」
「カラオケ行くのが」
「だからね」
ジュリアにそれでと話した。
ページ上へ戻る