八条学園騒動記
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第七百九十話 下着その八
「いいわね」
「じゃあ買う?」
「そうするわ」
「じゃあ私もね」
ジュディは自分が買いたい下着を選んで言った。
「この色にするわ」
「あんたが最初に買いたいって言った」
「その色よ」
ジュリアに答えた。
「これにするわ」
「じゃあ私もね」
ジュディも言ってきた。
「この下着にするわ」
「あんたも買いたいって言った色にするのね」
「そうするわ」
ジュリアに笑って答えた。
「考えていた通りにね」
「お互いそうね」
「そうなったわね」
「私は最初から買いたい色にね」
アロアも言ってきた。
「プラスでね」
「緑ね」
「その色の下着も買うのね」
「ええ、そうするわ」
二人に答えた。
「お値段も手頃だし」
「そうそう、前から思っていたけれど」
ジュリアは金の話になりすぐにこう言った。
「女の子の下着って高いわよね」
「男の人の下着に比べてね」
ジュディも確かにと頷いた。
「かなりね」
「高いわよね」
「そうなのよね」
「不公平な位ね」
そう言っていいまでにというのだ。
「値段違うわよね」
「同じ下着でもね」
「ブラもショーツもね」
「何倍位するわね」
「それもね」
ジュリアはさらに言った。
「ブラとショーツで」
「二つあるしね」
「だからね」
このこともあってというのだ。
「女の子はね」
「下着お金かかるわね」
「ええ」
実際にというのだ。
「どう見てもね」
「男の人の下着なんて」
ジュリアはどうかとだ、ジュディに話した。
「何枚かセットでね」
「売ってるわね」
「そうしてね」
そのうえでというのだ。
「安いのよね」
「ブラやショーツよりもね」
「その何枚かセットが」
それがというのだ。
「ブラやショーツ一枚よりもよ」
「安いわね」
「見たらね」
「凄い差よね」
ジュディも口をへの字にさせて言った。
「下着だけじゃないけれど」
「女の子の服ってね」
「何でもね」
これがというのだ。
「高いけれどね」
「男の人の服に比べると」
「どうしてもね」
「そういえば」
アロアはここでこんなことを言った。
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