ハッピークローバー
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第百六十一話 文化祭の最後はその六
「そうね」
「普通科の生物部の研究でやってたけれど」
「あそこ今回アマゾンの特集よね」
「実際にね」
「ああした感じなのね」
「暑くて雨が多くてね」
そうした環境でというのだ。
「草木が鬱蒼と生い茂っていて川が入り組んでいて」
「迷路みたいで」
「色々な生きものがいるのよ」
「まさに緑の地獄ね」
「そう、それであそこの木々がね」
ブラジルの娘はさらに話した。
「酸素を沢山出して」
「地球の環境守ってるわね」
「そうでもあるのよ」
「そう考えたら大事なところね」
「そうよ」
まさにというのだ。
「これがね」
「そうよね」
「しかも豊かな自然環境だから」
だからだというのだ。
「研究もね」
「盛んよね」
「普通科の生物部は現地に行っていないけれど」
日本の高校で出来る筈のないことだった。
「けれどね」
「それでもよね」
「現地に行って」
そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「調査している人達も多いわね」
「そうよ」
「そうしているわね」
「確かに危険だけれど」
そのことは事実だがというのだ。
「自然豊かな場所だから」
「調査する人達も多いわね」
「よく調査隊を送って」
そうしてというのだ。
「調査してるわ」
「そうよね、アマゾンで」
「それで日本から来た調査隊もあるでしょ」
「そうみたいね」
一華も否定しなかった。
「日本からもね」
「世界中から来るのよ」
「調査隊が」
「そうよ、ただね」
「ただ?」
「気を付けないと」
さもないと、とだ。ブラジルの娘は一華に話した。
「大勢で行ってもね」
「危ないわね」
「勿論一人で入るとね」
「自殺行為よね」
「そうだけれど」
それでもというのだ。
「チームで行ってもね」
「危ないことは危ないのね」
「アマゾンはね」
「油断出来ない場所ね」
「まだ見付かっていない生きものも多いみたいだしね」
「あそこはそうでしょうね」
それはとだ、一華も否定しなかった。
「まだまだね」
「未確認動物もよ」
「多いわね」
「流石に恐竜はいないと思うけれど」
「いや、あそこだといてもおかしくないでしょ」
一華は恐竜の存在も否定しなかった。
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