ハッピークローバー
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第百六十一話 文化祭の最後はその七
「アマゾンは」
「そうかしら」
「ええ、川の中とかにね」
「恐竜いるのね」
「ネッシーみたいにね」
「そう言われたらね」
どうかとだ、ブラジルの娘も否定しなかった。
「有り得るわね」
「そうでしょ」
「ええ、あそこだったらね」
「恐竜いてもおかしくないわね」
「オオナマケモノ今も生き残っているって噂あるし」
かつて中南米に棲息していた名前通りの生きものである、その他にはオオアルマジロも棲息していた。
「あそこはね」
「そうでしょ」
「ええ、恐竜がいてもね」
実際にというのだ。
「おかしくないわ」
「そうよね」
「ネッシーみたいにね、ただね」
「ただ?」
「ネッシーは恐竜じゃないでしょ」
ブラジルの娘は一華にこう述べた。
「どう見ても」
「そうかしら」
「だってネス湖寒いでしょ」
このことから言うのだった。
「寒いとね」
「恐竜はいないっていうのね」
「恐竜って爬虫類でしょ」
「爬虫類寒さに弱いから」
「だからね」
その為にというのだ。
「あそこにはね」
「いられないのね」
「それにあそこにいつもいたら」
そのネス湖にというのだ。
「すぐに見付かるでしょ」
「傍に道路あるし」
「生きものって一匹だけじゃ暮らせないし」
「群れじゃないとね」
「いつもいなくて」
ネッシーはネス湖にはというのだ。
「川から海に時々入ってるんでしょ」
「恐竜じゃない生きものが」
「大きなアザラシか何かでしょ」
「そうなのね」
「陸地にも上がったっていうし」
この話もネッシーにはあるのだ。
「だからね」
「アザラシか何かだっていうのね」
「時々川から入って来るね」
「それがネッシーなのね」
「ネッシーはいると思うわ」
ブラジルの娘も存在自体は肯定していた。
「けれどね」
「恐竜じゃないのね」
「実際そう言う人いるでしょ」
「色々言う人いるわね」
ネッシーについてはだ、一華も答えた。
「うちの学校こうしたお話好きな子多いしね」
「それでネッシーのお話もするわね」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
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